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■内容説明
長年名古屋市の都市計画に携わってきた著者による地名をめぐる15のストーリー。馴染みはあるけど、意外に知らない地名の由来とその土地の成り立ちを、できるだけ一次資料にあたって掘り起こす。名古屋の近現代の裏面史としても読める1冊。
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■目次
はじめに
1 鶴舞線は地獄行き?
まず塩釜口から/塩竃神社/音聞山へ登る/赤池で赤池を捜す
続いて平針へ/平針宿の成立/平針副都心構想の頓挫
2 愛知郡が消滅する日
東京市はどこへ?/永久不滅の賞罰的県名説/愛知県の成立/愛知郡の由来
吾湯市村は熱田/あゆちの水/あゆち潟は幸せを呼ぶ
愛知郡と山田郡/郡役所の時代/愛知郡が消滅する日
3 桜通線は極楽行き?
桜と鶴だらけ/あゆち潟を歩いて渡れる?/「新瑞」は合成地名
名古屋環状線の奇跡
4 適当につけられた村名
地租改正作業の障害/名古屋新田の特異性/暗礁に乗り上げる
名前はワシがつけてやる/小塚鉞助の悲劇
5 藤原師長が残した地名
保守本流の藤原師長/流罪地は尾張国井戸田/師長帰京/師長を慕う娘の悲恋物語さまざまなバリエーション
6 東山線の池と山
今池は馬池にあらず/池下は蝮ヶ池の下/覚王山縁起/本山は「ほんやま」
東山はどこを指す
7 地名になった土木技術者
黒川開削前史/木曽川疏水計画/黒川の開削/新木津用水の改修
新木津用水改修竣工式/定期船の就航/神になった黒川治愿
8 六番町のなぞ
六番町のローゼ橋/名古屋の干拓/熱田新田の開発/番割観音と鬼頭景義
9 光が丘の秘密
不便な番地/実力行使で「光ヶ丘」に/光が丘の地下河川
10 羊と綿と紡績工場
名古屋台地北側の工業地帯/萩野変電所/羊神社と辻村/綿神社と志賀村
志賀公園と平手政秀
11 あのクサイ町はいま
平田院なき平田町/もう一つの菩提寺/官庁街だった武平町/松井武兵衛の系譜
長塀町の痕跡を探す
12 工場地帯だった白壁町
江戸時代の白壁町界隈/陶磁器産業の立地/絵付工場の移動
陶磁器産業地帯のなごり
13 道徳の都市計画
道徳新田の由来/鷲尾善吉の悲劇/理想的な住宅地開発を/道徳公園と映画撮影所観音山と泉楽園
14 激変した猪高村
猪高村は合成地名の終点/田舎者どうしで一緒に/猪高沙漠の出現
藤森東部組合の先見
15 ツルマかツルマイか
最初はツルマだったのか/「鶴舞」は「水流間」か?
ツルマとツルマイ/精進川の改修と鶴舞公園
参考文献
おわりに |
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