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■内容説明
グローバリズムが進む世界に生きる私たちには、いま、改めて日本を根本から考え直すことが求められている。日本文化の表と裏の関係を明らかにし、日本の未来像を説いた、研究者14人による思索の集大成。
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■目次
はじめに
T――歴史と文化
1 イワノヒメ皇后説話の主題 西宮一民
2 絵解きの遺産「のぞきからくり」 根井 浄
3 家存続戦略としての養子・婿養子 岩本由輝
4 角倉素庵の書跡と嵯峨本 素庵書『詩歌巻』と嵯峨本『新古今和歌集抄月詠歌巻』 林 進
5 雅俗の間 『宴遊日記』に見る通俗的メディア 岸 文和
6 幕末大坂の医学塾に関する一考察 適塾と華岡塾・合水堂を中心に 古西義麿
7 嵯峨本『伊勢物語』慶長十三年刊の諸版における連彫活字について
三倍格の活字駒を中心として 森上 修
8 秘儀と呪祷 生月島・かくれキリシタンの歌オラショ 永池健二
U――思想と文化
1 日本文化論の視座 純化・包摂、風土・古層、普遍 高坂史朗
2 風景論とナショナリズム 志賀重昴の場合 綱澤満昭
3 浅野和三郎と大本 大正期知識人の宗教受容 長崎誠人
4 柳宗悦の民衆観 関口千佳
5 象徴天皇制と日本文化論争 和辻・佐々木論争とその思想史的波及 黒田展之
6 現代日本社会とマックス・ヴェーバー研究 消費社会と民主主義 堀田 泉
あとがき |
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