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■内容説明
ぬぐいえぬ記憶、消し去れぬ記録…。皇軍兵士として従軍した、悪夢のような中国での戦い。本土防衛の捨て石として、絶望的な死を覚悟した沖縄戦。戦争の悲惨を現代に語り継ぐ、近藤一の「戦後」を記録。
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■目次
まえがき
一 戦友会で楽しげに語られる話
第一三大隊兵士・近藤一と戦友会
二 近藤一の体験した中国の日本軍
赤ん坊を追って谷に身を投げた中国人女性/四人の兵士に両手足を押さえつけられて/一二歳か一三歳くらいの女の子までも/道端に放置される女性/妊婦の腹を割く/近藤の輪姦体験/近藤一は事実を語り伝える
三 近藤一の生い立ち・二〇歳まで
高等小学校卒業まで/丁稚奉公/学問と進学への想い/店の最年長者になる/徴兵検査 /一九四〇年一二月二日入隊
四 中国の足跡 侵略軍の兵士として
中国へ/四・一 遼県 一九四〇年一二月〜/遼県・第一三大隊本部/初年兵教育/絶対服従を徹底的に/八路軍に捕まった捕虜が返される/初年兵訓練:刺殺訓練/初年兵訓練:首切りの見聞/第一三大隊・第二中隊へ配属/遼県南東角の人捨て場/討伐に初めて参加/南山分遣隊/二回目の討伐/日本兵の目的は女性/戦死者を荼毘に付す/寒王鎮分遣隊/四・二 太原 一九四一年一二月〜/旧太原/王封鎮/晋祀鎮:第二中隊本部/太原の「慰安婦」/日本軍部隊内の「慰安婦」・性奴隷/上等兵に昇進/四・三 清源 一九四三年春〜/清源へ、そして第六二師団へ/河北省作戦/八路軍が日本兵捕虜を解放/銃剣で老人の耳をそぐ日本軍兵士/小銃の試し打ちで一〇名ほどの捕虜を殺害/中国人の集落を襲い二〇名から三〇名を殺害/草張頭の分遣隊が壊滅/ソウエントウ分遣隊/暗号下士官教育/河南作戦/沖縄へ
五 下級兵士の体験した沖縄戦 一九四四年八月〜
飛行場建設・陣地構築/沖縄本島にアメリカ軍が上陸/嘉数の攻防戦/負傷/野戦病院 /第二三大隊・勝又兵長戦記/沖縄戦における日米歩兵銃の優劣/末吉の攻防戦/目取間から伊原へ/仲座/沖縄戦の終結/石川収容所
六 侵略を伝える証人として
六・一 敗戦後の復員から現在までの日本での生活/復員/働く/家族/第一三大隊戦友会/第一三大隊沖縄慰霊碑護持奉賛会/六・二 日本の中国侵略と沖縄戦を伝える証人として/沖縄再訪・美化される日本軍司令官/沖縄日本軍司令部のデタラメな姿/「兵士達の沖縄戦を語り伝える会」/そして中国侵略を伝える/中国人「慰安婦」裁判で証言/中国人の感動と日本人「戦友」の反感
資料
一 新聞投稿 私の主張
二 市民平和訴訟・名古屋 準備書面
三 山西省「慰安婦」事件第一次訴訟控訴審 陳述書
あとがき |
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