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■内容説明
古代の日本の民衆の生活実相はどのようなものであったのか。また、日本古代の社会体制を「律令国家」と捉えることは、果たして真実と言えるのか。最古の仏教説話集『日本霊異記』をひもときながら、律令からはみ出して生きる民衆の実像を探った好著。
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■目次
一 『日本霊異記』の面白さ
1 霊異の話
2 妻帯の僧、景戒
3 『日本霊異記』の史料的価値
二 魚を捕る人々
1 紀伊の浜辺の漁業労働者
2 漁民の租税
3 漁民として生きる
三 「村」とは何か
1 『日本霊異記』の「村」
2 「村」と「里」のちがい
3 自然村落に暮らす人々
四 金融、女性、市
1 寺の金融活動
2 女性の活躍
3 商人と市
五 仏教の流行と私度の僧尼
1 地域の仏教、民衆の仏教
2 私度の僧尼は禁止されたのか
終章 「律令国家論」を越えて
1 坂本パラダイム
2 律令国家論を見直す
参考文献一覧
あとがき |
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