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■内容説明
逃避ではなく挑戦としての「脱」、そして「自明」なものへの疑い――。閉塞状況を打破し、歴史と社会を突き動かす日本文化論とは?「「脱」の世界」をテーマに、日本研究のさまざまな領域から12篇の研究論文を収録。
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■目次
はじめに
1 浮世又兵衛はいかにして伝説となったか
『傾城反魂香』と『風流鏡が池』を中心に 岸 文和
2 歌比丘尼の誕生 熊野比丘尼と歌比丘尼の交錯 根井 浄
3 「心」の思想史 石田梅岩再考 長崎誠人
4 「脱」あるいは「生贄」としての松陰 清 眞人
5 脱藩の思想史 歴史の流れと自由 高坂史朗
6 上州館林藩における牛痘種痘の受け入れと長澤理玄
漢方的世界からの脱却を模索して 古西義麿
7 柳宗悦と柳田国男 民芸と民俗学 関口千佳
8 「東洋経済」における片山潜 堀田 泉
9 天皇「代替り」と現代日本文化論 続・象徴天皇制と日本文化論争 黒田展之
10 深沢七郎の世界 綱澤満昭
11 漂泊の俳人・種田山頭火 『草木塔』より 木村重起
12 建築文化考 普請道楽 楠田一夫
あとがき |
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