風媒社トップページ > 図書目録 >
 

 
キーワード検索

半角スペースで区切った
全ての語を含む
いずれかの語を含む
 
ジャンル検索
社会・ノンフィクション
環境・暮らし
女性からの発言
名古屋・東海を読む
教育・子育て
福祉・障害
歴史・民俗
哲学・思想・宗教
政治・経済
文学・文芸
芸術・写真・映画
エッセイ・評論
健康・食・趣味・ビジネス
アウトドアガイド
暮らしのガイド
小説
コミック
ブックレット
中国21
短歌ヴァーサス
アリーナ
遊民
追伸
東海学シンポジウム
品切れ・絶版図書
 
 
グルントヴィ
●デンマーク・ナショナリズムとその止揚

著者: ハル・コック 訳者: 小池直人

本体価格: \3,200(税別)
サイズ: A5判上製 286頁
ISBN: 4-8331-0538-5
発行年月: 2007年12月刊

品切れ
 

■内容説明

理念と現実とを架橋するグルントヴィの哲学〈生の啓蒙〉の成立過程を丹念に辿りながら、人間中心主義を越えた独自のヒューマニズム論の核心を取り出す。デンマークを代表する思想家の全貌を伝える古典的名著の本邦初訳。
 

■目次

まえがき 
第二版へのまえがき

序 デンマークの人間的生についての省察とグルントヴィ 
一 本講義をめぐる時代状況
  時代の悲しみと不安/魂の豊かさの省察/現実であることの困難
二 グルントヴィが案内するもの
三 観る人にして吟唱詩人
  グルントヴィの不分明さ/吟唱詩人としてのグルントヴィ

第一章 幼年期と青年期
「ウズビュの庭園」の日々/ユラン半島へ/啓蒙の時代の子/啓蒙の宗教性/コペンハーゲンへ/シュテフェンスとの出会い/平板な学生時代

第二章 悲恋とロマン主義 
コンスタンス・レスとの邂逅/絶望と生の肯定/ヴィジョンのある生形式のロマン主義/詩情と現実との一体性を求めて/フィヒテとシェリングを支えとして/北欧神話記および歴史へ/新たな生の亀裂

第三章 危機の時代
ファルケンドルフの学寮での活動/キリスト的預言者の自己確信/精神の亀裂/ロマン主義との決裂とルター派キリスト教

第四章 ルター派キリスト教 
故郷、「ウズビュの庭園」で/エレーンシュレアー、ミュンスターとの決別/時代の不信仰との闘争/『世界年代記』の波紋/ロマン主義、敬虔主義との距離/民属・民衆的生世界へ/人間という森での彷徨

第五章 歴史・教会的ヴィジョン
新たな思想原理の模索/精神の発酵/生ける人々の国/合理主義者クラウセンとの論争と新たな教会観/類まれな発見

第六章 その後の年月 
クラウセンとの闘争とグルントヴィ派の形成/イギリス訪問と『北欧神話記』/賛美歌作歌、歴史家として/ヴァルトウ教会での活動へ/自由の闘志として/晩年のグルントヴィ/グルントヴィを越えて生きるもの



第七章 人間的なものと民属・民衆的なもの 
グルントヴィとデンマーク的なもの/人間とは何か/精神について/民属・民衆性(フォルケリヘズ)/自由の思想/デンマーク的なものとは何か/祖国讃美の理由

第八章 学校
「自然の秩序」のもとに/学校の課題としての生の啓蒙/学校と教会/学校と民属・民衆的なもの/ソレーとヨーテボリのホイスコーレ構想/構想の挫折とその遺産

第九章 まずは人間、しかる後にキリスト者
グルントヴィのヒューマニズム/人間性はキリスト性に先立つ/民属・民衆性はキリスト性に先立つ/教会の尖塔が置かれたデーンの防塁

第十章 教会 
歴史・教会的ヴィジョン/学者から教会を解放する/グルントヴィとカトリック/宗教の自由

終 章 吟唱詩人 
例外的「詩人」グルントヴィ/祖国愛の詩人/民属的なものとキリスト的なもの/生の状況の斥候/詩の形式とかき鳴らす絃/賛美歌の創作/賛美歌の言語と様式/グルントヴィの賛美歌への入門/間民属・民衆的(メレムフォルケリ)なもの


参照文献 

訳注 

コックのグルントヴィ論――訳者解題

略年譜 

関連文献 

索引
 
© 2003 Fubaisha, Inc. All rights reserved.