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■内容説明
「固有の美」というものに幻惑されつづけてきた日本文化と、その裏面に匿されている「醜」。美醜を超えて、互いに照射し合うそれらの彼方から、今一度、日本文化における「美」を問いかけてみよう。研究所叢書第四巻。
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■目次
1
1 架橋の論理 橋の仏教史断章 根井 浄
2 通俗的メディアとしての『偐紫田舎源氏』
ストーリーマンガの視点から 岸 文和
3 日本の伝統芸能の固有性を育てた日本の劇場空間
21世紀の日本の劇場のあり方を考えるために 山崎泰孝
4 奄美における宗教と歌謡 奄美母権制文化試考・続(1) 清 眞人
5 建築文化考 東京四堂物語 楠田一夫
6 太宰文学の美と醜 「十五年間」を中心に 吉岡真緒
2
1 日本文化を語ることのアポリア
独自性・世界性・閉鎖性・相互性 高坂史朗
2 日本語を教えるということ 山口喜一郎について考える 近藤純子
3 いのちの危機と象徴の危機 宗教と科学の統合をめざして 長崎誠人
4 大学・教養・修養(続) 綱澤満昭
3
1 古代の皇統論争――「女帝の世紀」を問う
日本文化と天皇制の基層研究(U) 黒田展之
2 地縁再考 創発的な場所理解に向けて 吉原直樹
3 柳宗悦と石川三四郎 関口千佳
4 岡本利吉と消費組合運動
「美」と「共働」の原コミュニタリアン 堀田 泉
【調査ノート】
大阪樟蔭女子大学図書館蔵 伝嵯峨本『源氏物語』「宿木」の木活字とその組版
森上 修
あとがき |
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