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■内容説明
日本列島の二、三世紀の風景を考古学資料を駆使して再検討し、邪馬台国の最大のライバル狗奴国の実態を探る。固定された古墳文化のイメージを揺さぶる新しい邪馬台国論の誕生!
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■目次
はじめに……もう一つの邪馬台国論
前方後方墳との出会い
土器を求めての旅
ヤマトとの決別
本書の構成
第1章 列島に住まうモノたち
弥生の風景
山島に依りて国邑をなす
続縄文文化との出会い
人面文というアイテム
光輝く金属器幻想
東と西の文化
第2章 弥生洪水と英雄
猫島遺跡の奇跡
環濠集落と朝日遺跡
朝日遺跡の英雄幻想
災害の襲来と集落の終焉
前方後方形の出現
黒い色と「ツチ」を造る
湿原の素材とは
第3章 器が語るもう一つの倭国
女王国
女王卑弥呼に反旗を翻した王国
甕のかたちと高杯の脚
軽量薄甕と独創的な高杯
東海という領域と伊勢湾
第4章 狗奴国伊勢湾沿岸説
廻間遺跡のS字甕
黒い川との出会い
鉄の掟をもつ土器
動きはじめるS字甕とその仲間たち
廻間遺跡と西上免遺跡のお墓7
地域型の墳丘墓
伊勢湾大部族連合と狗奴国
第5章 狗奴国遺産を発掘する
狗奴国というまとまり
「はじめの王」の墓(瑞龍寺山山頂墳)
巨大なイベント会場・劇場空間
泉の儀式と最古のS字甕
鳥の人面文が語るもの
狗奴国の都
標高一四〇メートルにつられた空中祭壇(象鼻山古墳群)
砂粒幻想(片部・貝蔵遺跡)
東海系のトレース
第6章 狗奴国戦の勝利者とは
土器ベクトルの変換
なぜ、前方後方墳が消滅しないのか
おおやまとの遺跡
ヤマトからという幻想
閉ざされた時空域
おわりに……東之宮古墳からの提言
沼の王
東之宮幻想
【コラム】
@邪馬台国時代の暦年代
A朝日遺跡からのプレゼント
B墳丘墓のかたちと大きさ
C狗奴国 Tokai_Collection(東海コレクション)
D東之宮古墳
あとがき
参考文献
図版出典一覧 |
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