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■内容説明
日本文化に表出する外向と内向きのダイナミクス――。「歴史としての文化」「方法としての文化」「存在としての文化」の3つの視座から、日本文化の攻と守の複雑な様相を考察する。
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■目次
T 歴史としての文化
1 佛教と神道とキリスト教の間 『幡随意上人諸国行化傳』の紹介と翻刻を兼ねて 根井 浄
2 丹波の種痘医・足立敬里の学統をさぐる 牛痘種痘法普及に関する一考察 古西義麿
3 趣味と蒐集の地勢学 大正一四年の《趣味国名所図絵》を読む 岸 文和
4 建築文化考 近代建築探訪 関西編 楠田一夫
U 方法としての文化
5 植民地帝国大学に立つ二人の哲学者
京城帝国大学の安倍能成と台北帝国大学の務台理作 高坂史朗
6 権藤成卿における「社稷」論の序 関口千佳
7 方法としての「親母権制文化」概念 清 眞人
8 岡本太郎と縄文の世界 綱澤満昭
V 存在としての文化
9 保険思想と協同組合論 岡本利吉と賀川豊彦 堀田 泉
10 内田義彦の戦間期 『経済学の生誕』を理解するための準備 野沢敏治
11 無縁社会の基層 地縁再考(続) 吉原直樹
12 思考の住処 「ゼロ思考」を超えて 鈴木伸太郎
【調査ノート】
嵯峨本『伊勢物語』(慶長十三年刊初版、近畿大学中央図書館蔵)の二格連彫活字について 森上 修
あとがき |
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