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■内容説明
島崎藤村が命名した橋、濃尾地震で発生した地震湖、伊勢湾台風で現れた薩摩義士の甕棺……いまは豊かな流れを私たちの前に見せてくれる木曽三川には、かつてどのような人間模様と川の姿があったのか。貴重な写真とエピソードで浮かび上がる歴史ドラマ。
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■目次
はじめに
1 木曽川―歴史遺産をたどる
―木曽川の概要
木曽路屈指の難所だった羅天の桟道
時代とともに変貌した木曽の桟
浮世絵に描かれた伊奈川橋
………[コラム]各地の刎橋
氷ヶ瀬の導水路橋
観光資源となった自然湖
島崎藤村が命名した弥栄橋
………[コラム]中国でも使用された岡田式渡船
フンドシ橋と呼ばれた美恵橋
ダム湖に沈んだ奥渡の渡船場と東雲橋
空中を渡る通学路と源斉橋
………[コラム]断崖を渡河する繰越し
益田街道の朝六橋
丸太橋、繰越し、渡船から橋になった中山橋
地元民が建設した帯雲橋
義仲の母を祀った小山観音と青柳橋
寄付で架かった山川橋
美濃と飛騨を分けた馬瀬川の境橋
上松の鬼渕鉄橋
木曽福島の関所
………[コラム]木曽谷の水利権と森林鉄道
寝覚ノ床を歩く象岩
妻籠城趾と吾妻橋
往時の風景残る峠集落
………[コラム]北海道の大鳥居になった南木曽の巨石
木曽御用材で架けた土田の刎橋
内田の渡しと犬山橋
中山道の難所だった太田の渡し
起渡船の石灯台
最盛期には1000人が従事した錦織綱場
飛騨川の筏出発地だった下麻生綱場
………[コラム]木曽川の浦島太郎
………[コラム]御囲堤築造と用水路開削
木曽川で最初の発電所・八百津発電所
丸山ダムの建設
八百津町営発電所と旅足橋
わが国初の発電用大井ダム
わが国二番目の溜池・入鹿池
牧尾ダムと愛知用水
中部圏の水瓶・岩屋ダム
飛騨川初の瀬戸発電所と小林重正
飛騨川で最初の発電
………[コラム]飛騨川バス転落事故と水位ゼロ作戦
2 長良川―変貌する川と人々のかかわり
―長良川の概要
郡上八幡の目安箱と宮ヶ瀬橋
郡上八幡の慈恩禅寺裏山の崩壊
美濃の上有知湊と頼山陽
………[コラム]粥川のウナギと鬼退治
曽代用水を建設した男たちを祀る井神社
各務用水
………[コラム]領主より強い水利権
代官が建設した五六川の五六閘門
大騒乱の犀川事件
藤吉郎による一夜城建設
………[コラム]象の糞で新田開発費用を捻出した代官
隣接した輪中からの逆水除新堤で守られた松枝輪中
長良川破堤の濁水から村を守った輪中堤
治水の苦闘を今に伝える油島
大榑川の洗堰
三筋に分かれていた長良川
長良川左岸の畳堤防
………[コラム]2代目木造長良橋の廃材で造った岐阜城
濃尾地震で発生した高富の地震湖
濃尾地震後の長良川鉄橋
電力開発競争に勝った長良川発電所
………[コラム]長良川発電所発電機の不明な輸送方法
長良川の筏出発地・高原湊の水神
美濃紙の道・前野渡しと美濃橋
木曽川と長良川をつなぐ船頭平閘門
3 揖斐川―近代化の過程で
―揖斐川の概要
岩の名前に息づく夜叉ヶ池伝説
………[コラム]池が移動する? 夜叉ヶ池
………[コラム]濃尾地震の堤防復旧工事
地震で発生した根尾川の湖
水鳥七難の吊橋
根尾の開運橋
天然ダムを築いたナンノ谷の大崩落・越美三大崩れ
幕領の真桑瓜が水利権に勝つ
揖斐川で最初の小宮神発電所
根尾川の電源開発―純揚水式奥美濃発電所
淡墨桜を蘇らせた人々
………[コラム]淡墨桜の年齢は?
………[コラム]岡田領主と森前の灯籠
段木の終着地・森前土場
六分一役運上の房島梁
賑わった塩田橋と常夜灯
抗瀬川の舟運の終焉
鳥がカラスになった飛鳥用水
………[コラム]船頭たちの生活
揖斐川町藤橋の「藤橋」
わが国二番目の蒸気機関排水機場
………[コラム]村人を守る水神様と助命壇
短冊状の堀田
………[コラム]水門川と荒田川の逆水留め水門
堤防から掘り出された逆水留め水門
………[コラム]なぜお雇い技師がオランダ人か
デ・レーケが指導した羽根谷の砂防堰堤
今も使用される初代揖斐川鉄橋
桑名への新東海道の渡船と尾張・伊勢大橋の建設
伊勢湾台風で現れた薩摩義士
春日神社の鳥居と江戸時代の「迷子掲示板」
参考文献
おわりに |
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