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■内容説明
戦国期から江戸時代のはじめにかけてどのように城が変わっていったのか。清須、小牧、岐阜、安土、名古屋城など、天下人たちの最も重要な城を選び、歴史学、考古学、歴史地理学などの学問分野の連携によって、その全貌に迫る。近世城郭研究の最前線。
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■目次
はじめに
第1章 勝幡城/那古野城――戦国期尾張のただなかで 下村信博
勝幡城
1 勝幡織田家の盛衰
2 織田信長の誕生
3 勝幡城の規模と構造をさぐる
4 その後の勝幡城
那古野城
1 那古野荘と那古野今川家
2 今川氏豊と織田信秀
3 父と子
4 織田信長の清須入城とその後の那古野城
5 那古野城・城下の規模・構造
第2章 清須城――地下に眠る広大な城下町の記憶 鈴木正貴
1 幻の城「清須城」
2 清須城の歴史
3 守護所としての清須――前期の景観を考える
4 織田信長は清須城をどう変えたか
5 織豊系城郭としての清須――後期の景観を考える
6 現在にも息づく清須城の痕跡
第3章 小牧山城――解明が進む信長の城 中嶋 隆
1 見直される信長の城
2 小牧山城の歴史
3 小牧山城――信長が最初に築いた石の城
4 小牧城下町――近世城下町の出発点
第4章 岐阜城――伝統のなかの革新性 内堀信雄
1 岐阜城の歴史
2 発掘が解き明かす信長居館跡(岐阜城千畳敷遺跡)
3 岐阜城の遺構とルイス・フロイス
4 道三、信長と岐阜城
第5章 安土城――伝説の城を読み解く 千田嘉博
1 安土城の立地
2 安土城の石垣普請と作事
3 安土城の建築工事と家臣屋敷・城下町の建設
4 安土城大手道の再検討
5 黒金門の再検討
6 天主と本丸・二の丸・三の丸の再検討
第6章 名護屋城――豊臣秀吉が求めた城の理想像 宮武正登
1 豊臣秀吉の築城履歴
2 名護屋築城の経過
3 名護屋城の構造と実態
4 石垣普請に見る技術革新
5 「見栄の築城術」の確立と普及
第7章 名古屋城――近世日本城郭の到達点 千田嘉博
1 今川那古野氏から織田信長へ
2 近世名古屋城の築城
3 復元進む本丸御殿
4 本丸を囲んだ隅櫓と多聞櫓
5 馬出しによる防御
6 まぼろしの西小天守
7 絵図に見る大・小天守台設計の変遷
おわりに |
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