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■内容説明
「明」から敢えて眼を転じて、「暗」に眼を凝らしてみよう。「陰」や「影」の周辺に身を置いて、暗いと思っていたところから意外な現実が立ち上がる――。日本文化の新たな相貌を捉えるべく編まれた論集。
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■目次
T 島の磁場
1 記紀における「根の国」とはいかなる国か
記紀における《母権的価値体系と父権的価値体系との文化抗争》 清 眞人
2 大島紬にみる伝統の消失と再生 関口千佳
3 「戦後」という日本社会の歴史認識
海南島の住民虐殺と沖縄の強制集団死との結び目から見えてくるもの 斉藤日出治
4 バリとフクシマ モビリティ・スタディーズの新たな転回に向けて 吉原直樹
U 対論の渦
5 消費組合論争史の明暗 堀田 泉
6 エリート主義否定の社会 日本社会に見るその可能性 鈴木伸太郎
7 企業文化の明と暗 日本的雇用システムと教育システムの相互補完関係 浅野 清
8 西洋のロゴス、日本の言霊 言語思想における根源的なものへの憧憬 山取 清
V 歴史の堆積から
9 熊野比丘尼(寺)の後胤 美濃国祐勝寺をめぐって 根井 浄
10 御鏡師中島伊勢と北斎 家業不器用に付き廃嫡? 岸 文和
11 啓蒙主義の光と陰 西洋の普遍的理性と東アジア社会の葛藤 高坂史朗
12 橋川文三私見 綱澤満昭
あとがき |
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