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■内容説明
なぜこのような過密村落が生まれたのか? 村と住まいの誕生のドラマを村落空間史の視角から読み解き、旧来の〈被差別部落〉観を覆す。
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■目次
はじめに
第一章 古代信太山丘陵と聖神社後背
古代の信太地区 / 信太首と信太山丘陵/ 信太首一族の最初の拠点
信太首一族の須恵器/ 須恵器生産の行き詰まり/ 大野池・聖神社・ 信太寺
周辺の村落と環境/ ルーツ伝承/聖神社後背
第二章 「どうけが原」「除地屋敷」「一村立」
「どうけが原」での農民的力量の蓄積/新たな開墾地と惣ノ池
「どうけが原」の場所/ 「どうけが原」の語源/ 「除地屋敷」への移住
「除地屋敷」の姿/ 「一村立」とその背景/ 背景二―自立願望
新たな村へ/ 「古屋敷」その後/ 「古屋敷」への出作者
第三章 「一村立」後の村勢拡大と「住宅問題」の発生
村勢拡大と屋敷地の変容/ 拡大要因 一―雪踏関連産業
拡大要因 二―出作・ 小作/ 広大な生業圏と情報圏
「住宅問題」の発生と拡大/ 土地家屋の不動産化
第四章 村落空間の構造と要素
「一村立」と村落空間の構造/ 寛政元年の南王子村絵図/屋敷地について
村落空間の要素/ 街道/ 生活道路/ 王子川/ 店/ 中風呂 一―成立まで
中風呂 二―建屋/ 中風呂三―運営/ 職部屋/ 高札と高札場
第五章 災禍と過密居住
火災の記録/ 「除地屋敷」時代の大火/ 焼き打ち事件/ 享保一六年の大火
以後の火災/ 火災予防/ 大地震/ 台風/ 麻疹大流行/ 他の疫病
第六章 住宅の状況―明治初期を数値に見る
「辛未戸籍」と「壬申戸籍」/人口・戸数・ 職業―農業と職人と日稼業の村
住宅所有関係/ 住宅規模
第七章 居住の状況―明治初期を事例に見る
極小住宅層/ 村内無農地の農家/ 商業者/ 余裕住宅層
おわりに
付表―南王子村歴史年表 |
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