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■内容説明
台湾の民主化運動は《虚構》との闘いだった。戒厳令下という見せかけの静寂から現実へと向かう過程で、多様な文化が対立し競合し、新しい価値観を生み出した。台・日研究者が民主化プロセスの諸要素を多様な角度から紐解く。
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■目次
序 論 台湾の民主化運動──虚構との闘い 林初梅
第T部 民主化への道のり
第一章 台湾民主改革過程の再検証と解決が待たれる歴史問題 薛化元(村上享二訳)
第二章 台北高等学校と台湾の民主化──辜振甫の姿をとおして 所澤潤
第三章 台湾民主化と本土化の合流と共生 李福鐘(村上享二訳)
第U部 民主化の前夜
第四章 流用と統合──戦後台湾における台湾研究の展開 黄英哲
第五章 一九四〇年代〜一九六〇年代の台湾漫画 ──政治、イデオロギー、文化の場の競合 李衣雲(石田卓生訳)
第六章 東アジアの初期ロック受容と「伝統」の創造 ──『?嶺街少年殺人事件』の音楽から 西村正男
第七章 不在のエクリチュールと歴史への臨場 ──楊牧「ある人が私に公理と正義について聞いた」を読む 三木直大
第V部 民主化が生み出した「台湾」
第八章 台湾民主化のもとでの学術研究 ──新清史を例として 李明仁(野口武訳)
第九章 台南の郷土研究における戦前と戦後 ──日本統治期から国民党統治期、さらに民主化・本土化の時代へ 大東和重
第十章 台湾華語の現在と行方 ──台湾人アイデンティティの一要素としての可能性を探る 林初梅
編集後記 黄英哲 |
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