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■内容説明
乱歩が多感な少年時代を一番長く過ごした名古屋。明治末期の、保守と革新が入り混じった地方都市モダニズム文化の洗礼を受けたことが、乱歩の感性に何を刻印したのか? 乱歩周辺のミステリ文壇との動向を交えながら論じる。
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■目次
プロローグ
明治43年ごろの名古屋(地図)
第1章 浅草崩壊/大須の寂れ
『押絵と旅する男』喪失事件
浅草のロビンソン──その原点は名古屋に
東京と名古屋──都市のアリバイ小説『猟奇の果』
第2章 名古屋モダニズムと平井家の興亡
父・繁男の軌跡──明治モダニズムの一典型
明治期名古屋の経済界と平井家
乱歩を育んだ家──名古屋広小路の発展
不発のモダニズム──名古屋近代建築に見られる思想
第3章 原っぱの中の人工楽園
旅順海戦館の思い出
名古屋の博覧会──モダニズム都市への出発点
原っぱの中のモダニズム
第4章 活字へのフェティシズム/映画の夢
別世界への入口──活字との出会い
涙香との出会い──貸本屋大惣
ジゴマの夢──名古屋御園座
エピローグ ふたたび大須ホテルへ
江戸川乱歩 略年譜
あとがき |
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