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■内容説明
徳川御三家、骨肉の政権争奪劇の内幕は――。尾張・水戸・紀州の徳川御三家。その誕生から消滅までのドラマを描いた名著に、大幅加筆した、新版『将軍の座』!「徳川時代をその手でつかみ、その手で運んでくれた鮮度のよい本」(城山三郎、解説より)
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■目次
凡 例
御三家の構想
訓戒のゆくえ /慈父と愛子 /泣くな、秀康 /三人文殊の夢
そして、確立へ
誠実な兄 /公私のはざま /進む家臣化 /南海に、龍あり
気骨の英主 /旌旗に格差が /幼童、大器 /王道への憧憬
由井正雪事件 /将軍のリベンジ /御三家、なる
格式瑣談
「シタニロ、シタニロ」 /御城付の情報力 /氷室の氷と兎の吸物と
参勤の旅路では /公役負担のかたち /天下の御分知
詫びるが勝ち /黄門、光圀誕生 /大河徳川、海のように
勢家の矜持 /権威の背後に /町入能の情景
栄位に挑む
兄よ、弟よ /親類同士、親友同士 /競いあう、家の品格
燃えよ、将軍レース /人選の現場から /擁立劇の真相を問う
孤高を持して /賢愚が棲む /屈辱の日日 /宥和に動く
名古屋、かがやく /詰問三カ条 /蓬莱島は幻影か
主君失脚への陥穽 /好敵手断罪 /墓碑に金網を
和戦の時空
束の間の蒼天 /慶事相つぐ /義直の血統、絶ゆ
鳩飼う貴公子 /幕府尾州出張所 /支封成立事情
押し付け峻拒ののろし /闘う尾張士民 /金鉄組、炎となって
終章の力学
明君、登場 /勤王か、佐幕か /水戸家、鳴動 /激派対鎮派
紀州賛歌 /断ち切られた絆 /御三家、消滅 /遺訓、脈脈たり
おわりに
文春文庫本のためのあとがき
解説に代えて 城山三郎
新版へのあとがき ――兄杉浦英一を悼む
付録 |
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