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■内容説明
昭和の15年戦争の時代に青春を生き、23歳で戦死した詩人・竹内浩三。軍国主義の思想に抗い、「詩と自由」を求めつづけたたましいの軌跡を集成。編者による解説、略年譜、竹内浩三に関する文献目録も掲載。
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■目次
はじめに
1 芽吹きの章
東京
おもちゃの汽車
夕焼け
しかられて
十二ヶ月
【解説】
2 若葉の章
人生
三ツ星さん
金がきたら
大正文化概論
冬に死す
空をかける
【解説】
3 夏草の章
雨
麦
あきらめろと云うが
海
トスカニニのエロイカ
チャイコフスキイのトリオ
メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルト
モオツアルトのシンホニイ四〇番
【解説】
4 稲妻の章
ぼくもいくさに征くのだけれど
鈍走記
色のない旗
愚の旗
泥葬
口業
うたうたいが……
【解説】
5 青春・生と死の歌
五月のように――生命の歌一
よく生きてきたと思う――生命の歌二
日本が見えない――死者の歌一
骨のうたう――死者の歌二/骨のうたう(中井利亮・補作)
【解説】
6 落葉の章
宇治橋
曇り空
わかれ
蘇州
詩をやめはしない
御通知
【解説】
7 凩の章
兵営の桜
雲
演習一
演習二
行軍一
行軍二
望郷
夜通し風がふいていた
南からの種子
今夜はまた……
【解説】
8 吹雪の章――筑波日記(昭和十九年一月一日〜七月二十七日)抄
筑波日記(一)――冬から春へ
筑波日記(二)――みどりの季節
【解説】
9 永訣の便り
ゴブサタシタ。雨ガヨクフル…… 一九四四年八月二十七日〈野村一雄あて〉
ハガキミタ。風宮泰生ガ死ンダト…… 一九四四年九月十一日〈野村一雄あて〉
山田ことば
ネッカラタヨリヲクレナンダシ…… 一九四四年十月十五日〈野村一雄あて〉
ゴブサタデ、申シワケナシ…… 一九四四年十一月?日〈野村一雄あて〉
トントタヨリガナイ…… 一九四四年五月二十七日〈姉・松島こうあて〉
死ンダカト思ッテイタラ…… 一九四四年六月二日〈姉・松島こうあて〉
オ前ガ生レキタノハ、メデタイコト…… 一九四四年六月十四日〈姪・松島芙美代あて〉
【解説】
竹内浩三 略年譜
竹内浩三に関する文献目録
おわりに |
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