|
|
|
|
■内容説明
明治初期、名古屋大須のど真ん中に「ちょん髷隊長」と呼ばれた人物がいた。没落士族やあぶれ者たちのエネルギーをくみとり撃剣会を開催、民権結社を立ち上げ、やがて農民をも巻き込み約3万人の巨大結社へと発展させた。自由民権運動150年に問う、明治大衆運動史秘話。
|
■目次
〈第一部〉まちの民権 ―名古屋大須を中心に
まえがき
第一章 ちょん髷隊長庄林一正
一 野仕合大撃剣会
二 ちょん髷隊長とは
三 足軽庄林一正
第二章 不可思議なまち大須
一 大須門前町界隈
二 屯する博徒たち
三 名古屋撃剣興行会
第三章 荒川定英と愛国交親社
一 尾張藩大参事荒川定英
二 愛知県交親社(尾張組)
三 愛国交親社の結成
第四章 名古屋の自由民権
一 明治一四年の大須の民権模様
二 愛岐日報社の第二次民権期
三 板垣名古屋懇親会
第五章 愛国交親社と一斉蜂起
一 庄林一正の愛国交親社
二 「朝宮事件」
三 「名古屋事件」と一斉蜂起
〈第二部〉むらの民権 ―美濃国加茂・可児地方を中心に
なかがき
第一章 加茂・可児地方草莽隊
一 加茂・可児地方草莽隊
二 衽革隊
三 草薙隊・正気隊
第二章 むらと民権の風
一 伊勢暴動と太田村地租改正運動
二 板垣岐阜遭難事件
三 山岳水場論争と東濃騒擾
第三章 「加茂事件」から「愛親社紙幣贋造事件」
一 愛国交親社員の憂鬱
二 加茂事件
三 愛親社紙幣贋造事件
第四章 愛親社
一 愛親社の創立と大同団結運動
二 愛親社の組織
三 大同団結運動の分裂
第五章 愛親社抜刀隊と衽革隊士族復籍運動
一 愛親社の対外硬
二 山之上村抜刀隊
三 帝国党と衽革隊復籍運動
あとがき |
|
|