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■内容説明
実際の教育現場で活用された民間教育研究の「成果」と「実践」を体系的にまとめて紹介。行政側の記録からは見えてこない、もう一つの「愛知の教育」を語る。『愛知民教連ニュース』連載記事を、加筆して集成。
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■目次
一 戦後教育の出発
1 敗戦の日
その時、教師たちは/その時、子どもたちは
2 占領下、授業の再開
間借り校舎、二部授業/教科書の墨ぬり/「新教育」への取り組み
3 教員組合の結成
愛教労の結成/愛教労の分裂と愛教組の発足
4 或る教師の敗戦と戦後(ものがたり)
二 一九五〇年代の教育と教育研究運動
1 五〇年代の教育をめぐる状況
教育政策の右転換と教員統制/平和と民主主義の教育の後退を憂える動き
2 愛知における戦後民間教育研究運動の始動
愛知作文の会/東海教科研/愛教組の教研活動
3 五〇年代のサークル活動家たちの姿
戦後の「新教育」からの脱皮/自らの教育実践の方向を求めて
設楽教師の会/西三河の学校演劇運動
4 五十年代の学校と子どもたち―生活は貧しく、心は明るく
三 一九六〇年代の教育と教育研究運動
1 六〇年代の教育と子どもをめぐる状況
経済成長政策と政府による教育内容統制
経済成長政策の子どもへの影響―愛知の状況
2 教科別教育研究サークルの相次ぐ発足
愛知歴教協、愛生研、愛知教科研、てのひらの会、名古屋児言研、愛知高生研、
愛知演劇と教育の会、創美愛知支部、愛知新英研、愛知音楽と教育の会
3 「東近集会」と「愛知サ連協」
東海近畿教育サークル合同研究集会/「愛知サ連協」の発足
六〇年代の「サ連協」の活動/「サ連協」の活動の停滞
4 愛教組教研の体質の変化
組合教研の分裂/教育研究活動への同窓会組織の影響
5 トヨタ自動車と豊田市(一九六〇年代の様子)
四 一九七〇年代の教育と教育研究運動
1 七〇年代の教育と子どもをめぐる状況
国民のための教育か、国家による教育統制か
開かれた競争から「閉ざされた競争」へ
2 愛知民教連
民間教育サークルの発展/愛知民教連の発足
七〇年代の民教連の活動
3 七〇年代に活動を開始した県内教育サークル
全障研愛知支部、日生連愛知サークル、一宮民教連、学校体育研究同志会愛知支部、
数教協、美術教育を進める会、愛知美術教育の会(愛美教)、家庭科授業研究会
4 七〇年代の教員採用事情と教育サークル運動
県外からの教員採用の増加/愛教大の就職差別問題
5 座談会・七〇年代の新任教師と教育サークル運動
五 一九八〇年代の教育と教育研究運動
1 八〇年代の子どもと学校をめぐる状況
子どもたちの「荒れ」/「管理と競争」の教育/教員統制の強化
2 八〇年代の愛知民教連の活動
第一回「あいち教育大集会」
職場状況の変化にともなう集会テーマの変遷
3 県内各サークルの動き
愛知作文の会、愛知歴教協、愛生研、愛知教科研、一宮民教連、
愛知民舞研、名古屋学力研
4 サークル運動の陰り
サークル活動の停滞/閉塞的な職場状況
5 ワルにもまけず(「荒れる」中学校の一日)
六 一九九〇年代の教育と教育研究運動
1 九〇年代の子どもと教育をめぐる状況
経済のグローバル化と経済界の教育改革要求
噴出した「教育の荒廃」現象
文部省の教育政策の転換―新自由主義的「構造改革」路線への屈服
教職員組合運動の新しい展開
2 九〇年代の愛知民教連の活動
サークル会員の固定化と高齢化/「愛知民教連ニュース」の発行
職場状況の変化
上からの「学校づくり」か、下からの「学校づくり」か
子どもの「荒れ」と向き合う教育実践
教育サークル運動の第三世代の登場
3 県内各サークルの動き
愛知作文教育研究協議会、てのひらの会、体育同志会、日生連愛知支部
4 あいち県民教育研究所
愛知民研の発足/入会の呼びかけ/あいち民研の活動
『少年「五〇〇〇万円」恐喝事件を読みひらく』の発刊
5 愛知県教職員労働組合(愛教労)
「愛教労」の発足/一宮市教組の活動
6 だからこそ授業が勝負
七 おわりに
[敗戦〜五〇年代]/[六〇年代〜七〇年代前半]
[七〇年代後半〜八〇年代前半]/[八〇年代後半〜九〇年代前半]
[九〇年代後半〜二〇〇〇年代初め]
[愛知における民間教育研究運動のこれから]
参考資料・文献
あとがき
戦後愛知の民間教育研究運動史年表 |
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