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■内容説明
いま、この日本で起きている「感情革命」とは?マンガをはじめとする現代日本の大衆文化のなかに、あるいは、内観サークル系宗教運動や宗教的なポップ・カルチャー、そして、大衆消費社会のなかのナルシシズムのなかに、もうひとつの男性性の可能性を見る。
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■目次
はじめに――男らしさの病?
▼ノートT バックラッシュの現在
第1章……現代日本の大衆文化における「女性の男性性」――オルタナティヴな男性性のありか
1 「女は世界を救えるか」を再考する
2 ハルバーシュタムの「女性の男性性」論と大衆文化
3 「覇権的男性性」とは何か
4 近代「忠臣蔵」幻想と「意地の系譜」・「集団主義」
5 『美少女戦士セーラームーン』の可能性――「公/私」コードの攪乱・反全体主義
6 オルタナティヴな男性性の可能性
▼ノートU 新自由主義と『身近な愛』
第2章……ヤオイ女性と百合男性が出会うとき――親密性は変容するか
1 百合とは何か
2 ヤオイ愛好者女性の女性性をめぐる葛藤
3 百合愛好者男性の男性性をめぐる葛藤とは
4 「親密性の変容」は進行するか
5 『マリア様がみてる』
▼ノートV 北野武の映画とミニマルな親密性
第3章……内観サークル系宗教運動の研究――アダルトチルドレンと男性性
1 宗教と男性性
2 内観サークル系宗教運動の事例
3 「脱男性性」の信仰指導
4 中年期における指導者の回心体験
5 「男女混成」で活動することの重要性
▼ノートW 官僚制的消費資本主義と「心の習慣」
第4章……官僚制的消費資本主義と宗教倫理のセラピー化――オウム事件の深層
1 宗教教育の問題
2 日本の若者の「心の習慣」
3 調査の方法
4 超越的な理念・戒律
5 「生かされている」感覚
6 宗教倫理のセラピー化
7 ニヒリズム
8 宗教的なポップ・カルチャー
▼ノートX 大衆消費社会とナルシシズムそして神道文化
第5章……神道界の任侠の女性化願望――神道文化と男性性
1 大衆消費社会とナルシシズムの可能性
2 なぜいま、大本聖師のトランスジェンダー志向なのか
3 変性女子説とは
4 泣く贖罪者のスサノオ
5 女性賛美とナルシシズム
6 出口王仁三郎の現代的可能性
7 神道文化におけるトランスジェンダーの伝統
▼ノートY 巨人の星・あしたのジョー・妖怪人間ベム
とりあえずの結論――若い世代のために
参考文献
あとがき |
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