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■内容説明
「結核に始まってがんで終わるような戦中派の平凡な女の歩み、人のため世のために尽くした足跡はない。ただ、一貫して流れるものは反戦の思想である」。85歳で患った乳がんと向き合う日々と、平和への希求をつづったエッセイ。
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■目次
はじめに
一 生かされて生きて八十五年
1 ファシズム体制下の小学校時代
2 「撃ちてしやまむ」の青春
3 夫の戦死、弟の原爆被災
4 再起して復学、就職
5 母の介護
6 キナ臭い平成の日本
7 今こそ「9条の会」
二 日本向老学学会「おひとりさまの老後」に参加して
――二〇〇八年七月二七日
三 乳がんを抱いて
1 がんの確認――八月六日
2 入院治療――八月一一日
3 腫瘤の剔出――八月一三日
四 病床雑録――八月一一日〜一〇月末日
1 差額ベッドや差別もいろいろ
2 看護師さんもいろいろ
3 入院治療費もいろいろ
4 金メダルもいろいろ
五 ラッキーな乳がん――命綱、早期発見のノウハウ
むすび 退院――まず訪う「9条の会」
あとがきにかえて |
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