|
|
|
|
■内容説明
2011年、チュニジアで起きた民主化革命は「アラブの春」のきっかけになり、2015年にはチュニジア国民対話「カルテット」にノーベル平和賞が贈られた。革命勃発の年から4年間、現地の大学で教鞭をとった著者によるありのままのチュニジア見聞記。
|
■目次
口絵
はじめに
第1章 革命、帰国、そして再赴任
革命前夜の到着 /大統領の亡命 /一時帰国から再赴任へ
第2章 メミーアとアッスラール
二つの配属先、二人のカウンターパート /ボルジュセドリア環境科学大学で
メミーア、学部長に就任 /メミーア、環境大臣に就任
アッスラールの急逝 /イスラム教の葬儀
第3章 バイリンガルの国
チュニジアの言語事情 /ダイグロシアの社会 /チュニジア人とフランス語
大学の公用語 /一期一会の人たちと
第4章 レンガブロックで造られた国
便利な汎用建材 /他人の侵入を許さない家 /キャンパスに閉じ込められる
鳥の巣城のアパート
第5章 インシャアッラーと分業の社会
管理人ガドリ氏 /アパートの再塗装 /スースのアパート管理人
チュニジア時間 /二つの大学で /分業の社会 /テキストの受領書
チュニジア人の仕事の仕方
第6章 カフェ文化
カフェの社会的機能 /エクスプレスとミントティー /親父カフェ
サロン・ド・テ
第7章 チュニジアの新聞
フランス語紙雑感 /貧困をめぐる記事 /暴動事件とその報道
『ラ・プレス』紙と数独
第8章 チュニス郊外線
日本の国際協力事業 /郊外線の二大特徴──安さと遅れ
切符は途中下車前途有効 /大らかな車内検札 /安全管理と乗客サービス
車掌たちのプロ意識
第9章 街角コラム
ハマムリフのお爺さん /深夜の音楽 /結婚式場で /ヘナとタトゥー
カスバの女 /自動小銃の話 /PLOの事務所跡 /クラクションの騒音
郊外電車TGM
第10章 生きている宗教
ムスリムとの出会い /ムスリムの女たち /ムスリムの男たち
ムスリムの青年と /アザーンを聞きながら /モスクでのお祈り
第11章 ラマダンと犠牲祭
イスラム暦の月 /はじめてのラマダン /ラマダンを楽しむ人びと
二つのイード /羊がいっぱい /犠牲祭の長い一日がはじまる
ソーニャの家で /犠牲の羊 /年年歳歳羊アヒ似タリ
第12章 チュニジアにおけるサラフィスト問題
スンナ派とシーア派、それにワッハーブ派 /サラフィストをめぐる構図
イスラム霊廟の破壊 /アメリカ大使館の襲撃 /野党政治家の暗殺とその後
サラフィスト問題を乗り越えて
あとがき |
|
|