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■内容説明
あなたは、いつ、どこで、どれだけ被曝したか。ネグレクトされた膨大な公表データから原発事故による汚染・被曝の真相を復活、環境学の視点より、事故の原因と責任、被害の全容を解明する。いまなお続く広域放射能汚染の実態を明らかにした驚愕の書。
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■目次
はじめに
序 章 事故は地震によって起きた
1号機の事故はどのように始まったか
新たな神話=「事故の主要原因は津波による電源喪失である」 /配管などの弱点部が地震により亀裂、破損が発生していた /「1、2、3号機とも格納容器外側配管が破損していた」─東電報告書の中にその証拠が /1号機中央制御室のホワイトボードの重大な記録 /吉田所長、東電事故報告書は5件の汚染事象が理解できなかった /1号機メルトダウンの一次的原因は、地震による配管損傷 /1号機「主蒸気隔離弁リーク」の意味すること /消防車による注水の問題点
2号機の放射能大量放出はどのように始まったか
2号機事故原因の最大の謎 /圧力の乖離現象を起こしたのは「配管の地震直後の破損」 /2号機溶融核燃料の宙吊り状態が継続的な放射能放出を招いた
第1章 初期被曝の構図@ プルーム放出と初期被曝
初期被曝の検証@ 双葉町「鼻血」問題
初期被曝の検証A 米空母「ロナルド・レーガン」の被曝
トモダチ作戦の目的と経過 /東京電力に対する損害賠償請求訴訟の経過 /乗組員の健康被害状況と証言 /乗組員の被ばく状況
差分法とイマージョン法
「差分法」により放射線量を「クラウドシャイン」と「グラウンドシャイン」に分離する /初期クラウドシャインを構成している放射性核種の放射能比を求める /大気核種濃度からクラウドシャイン線量を計算する /時間単位の吸引摂取実効線量、吸引摂取甲状腺等価線量の計算方法
第2章 初期被曝の構図A あなたは、いつ、どこで、どれだけ被曝したか
初期被曝時期の4段階
東日本主要都市における初期被曝の実態
「総括表」の見方
東日本各都市における外部被ばく線量(2011年3月12日〜2016年3月)
外部被ばく積算線量個人別算定表─あなたは、いつ、どこで、どれだけ被ばくしたか
被曝による健康影響評価の真相
被ばく影響を過小評価する虚偽情報はどのように作り出され、流布されたか /被ばく影響をミスリードする政府リスコミ冊子の罪
東日本11県の都市で死産、流産、周産期死亡率が増加
胎児、幼児期の被曝影響と線量の関係
第3章 初期被曝の構図B 小児甲状腺がん多発の原因
小児甲状腺ガン多発原因に関する二つの異なる見解
子どもの甲状腺がん調査
日本、福島における甲状腺がん発病(罹患)に関するベースライン情報
結節、嚢胞と甲状腺がんとの関係は
なぜ低線量£n域でも幼児甲状腺がんが多発するのか /チェルノブィリより少し早めに出てきた傾向があるのはなぜか
小児甲状腺がん多発は福島第一原発放射能影響で生じている
福島県主要都市の強制的被ばく3点セット
第4章 いまなお全国に広がる汚染
2号機プルーム放射線量の「日変動リズム」
飯舘村・池の底泥調査
福島第一原発は事故6年後も放射能を出し続けている
「2層の放射能汚染帯」と全国汚染
2号機のプルーム軌跡
降雨時に放射線量スパイク汚染を生じている原因
「2層の汚染帯説」の検証
第5章 帰還政策・再稼働推進の無謀
帰還を促進する避難指示解除は無謀である─4町村の避難指示解除の意味
飯舘村における帰還後の被ばく線量評価 /川俣町における帰還後の被ばく線量評価
浪江町における帰還後の被ばく線量評価 /富岡町における帰還後の被ばく線量評価
帰還に向けて、なすべきことは何か
官邸の事故対応は適切なものであったのか─「福山ノート」より
「新・規制基準は世界一厳しい」という新たな神話
原発の絶対安全神話→5重壁の真実からわかること /フェールセーフ、フェールオープン、フェールクローズは論理矛盾
津波の前に地震があった→地震による格納容器外側配管類の破損が起こった
避難計画(第5の深層防護)は絵に描いた餅
文献・資料
〈政府リスコミ冊子における15章別の「虚偽の構図」〉
あとがき
謝辞 |
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