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■内容説明
視覚・聴覚障害、肢体不自由、知的障害の人々はいかに戦時体制に組み込まれ、積極的または消極的に動員されていったか。また、選別され、排除されていったか。
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■目次
まえがき
第一部 戦争は障害者を選別する
第一章 徴兵検査「不合格」
第二章 「廃兵」から「白衣の勇士」へ
第三章 「目が見えなくても手と耳で」─視覚障害
前史と失明軍人の増加 /飛べ!報国日本盲人号(軍用機献納)
兵器生産に動員 /盲人の聴力で敵機、敵艦を探知?
海軍技療手として軍艦に
第四章 大人も子どもも産業戦士─聴覚障害
聾唖の「愛国美談」 /学徒「白石日記」─「紫電改の部品工場へ」
「聾唖の産業戦士」 /応?士 /小学生を軍需工場に動員
第五章 学童疎開から外される─肢体不自由
屈辱の徴兵検査 /日本初の肢体不自由児の学校
学童疎開から外され「現地疎開」 /校長一人で疎開先を探す
上山田への疎開 戦後も続く
第六章 島を追われ、潰えた生命─知的障害
兵役、就学から排除される /伊豆大島に作られた学園
施設を軍に明け渡す /開拓の地、清里へ
寒さと飢えで消えゆく生命 /敗戦で清里の寮が買い戻され、大島へ
第二部 戦争は障害者を生みだす
──ある戦災傷害者の歩んだ道
「人間瞬間湯沸かし器」
第一章 生没同日
一〇〇歳の誕生日の翌朝 /一〇一歳の誕生日の朝
第二章 厳しく躾けられた幼少期
士族の孫 /華やかな台湾時代 /一家離散
名古屋大学医学部解剖学教室に入る /姉の死と妹の結婚
第三章 太平洋戦争始まる
軍国乙女 /刑事の尾行がつく /日本初空襲 /空襲と空爆
第四章 被災
生き埋め /防空の義務 /標的は軍需工場─女子挺身隊・動員学徒も犠牲に
眼球摘出・終戦
第五章 「一歩下がって生きていくしか」
職を転々とする /教授の一言
第六章 立ち上がる戦傷者
議員たちが動きだす /身も心も傷つく戦傷者たち
希望と落胆の交錯 /政治家の二枚舌・官僚の壁
被爆者・寺・鰻屋 /心中未遂の戦傷者夫婦
第七章 晩年
社会党の凋落、労組の影響力低下
全傷連、最後の国会請願 /刃尽き、矢が折れても
主要参考文献
あとがき |
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