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■内容説明
生活保護基準引き下げで行われた偽装のからくりをあばく。
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■目次
はじめに
【1時間目】物価指数の計算は買い物かごスタイル
物価スライドで絶対的に重要なのは計算の正確さ
物価指数の計算は高等数学ではありません
買い物かご合計代金の変化率が物価指数の変化率
物価指数計算の2つの大原則
脱線話@ 筆者は「センセイ」ではなく「民間研究者」
【2時間目】3種類の計算方式の原理
「購入数量が変わらない」という仮定の計算
単純な「ミカンモデル」で考えてみましょう
物価指数計算の軸は「ウエイト参照時点」
ラスパイレス式とパーシェ式の違いを整理
【3時間目】3種類の計算方式の変形式
購入数量を使わない巧妙な変形式
単純な「果物物価指数モデル」で考えてみましょう
パーシェ式はユニークな「時間をさかのぼる計算」
パーシェ式の考えづらさの原因は?
【4時間目】厚労省も後半1年間はラスパイレス式で計算
実用性で尊重されるラスパイレス式
厚労省が持ち出した「生活扶助相当CPI」とは何か
ラスパイレス式であることをしっかり確認
計算の概要を示す「100万円ベース買い物かご説明図」
脱線話Aラスパイレス式とパーシェ式の対称性
【5時間目】前半2年間は
パーシェ式を使い「計算方式併用」
物価偽装の核心部分の極めてひどい計算
厚労省方式と総務省統計局方式とを比較
【6時間目】厚労省の計算表を買い物かごスタイルに変形
国会議員に開示された超重要証拠資料
内容を変えずに分かりやすい形に計算式を変形
「100万円ベース買い物かご」への変形
前半2年間のひどい計算を証拠資料からたどる
図を見れば一目瞭然「生活保護世帯の暮らしぶりを無視」
脱線話B物価偽装の酷さをアピールする「傑作」と自負
【7時間目】生活保護世帯の支出傾向を反映しない計算
個別品目の支出額割合は計算の必須データ
社会保障生計調査と家計調査のどちらを使うか
生活保護世帯では支出額割合が高い「たばこ」
社会保障生計調査の目的についての厚労省の説明
生活保護法8条の条文を素直に読めば…
【8時間目】テレビやパソコンの生活保護世帯に無縁な事情
計算の表面に現れない購入数量変化の影響
パソコンの価格指数の大幅低下は「品質調整」が原因
テレビが猛烈に売れた2010年は「特別な年」
【9時間目】統計誤差が大きな欠陥測定システムを選択
ラスパイレス式で大きな統計誤差が出る条件
パーシェ式で大きな統計誤差が出る条件
パーシェ式での特別な条件をテレビなどが満たした
パーシェ・チェックの計算値は決定的な証拠
【10時間目】「厚労省の計算はロウ指数だからOK」???
「計算方式の併用ではない」と言い張る苦し紛れの主張
名古屋地裁の裁判でのドタバタ劇
品目数が同じであれば間違いなくロウ指数
ロウ指数と強引に解釈しても「駄目な計算」のまま
【11時間目】一般世帯の物価指数と考えてもひどい計算値
被告の主張を認めても駄目なままの厚労省の計算
「インフレ偽装」の創作ストーリー
世界的に有名な経済学者の解説が筆者の見解を裏づけ
特定の品目だけが値上がりするときに代替バイアスが発生
デフレ偽装とインフレ偽装との比較
【12時間目】物価下落率を3ポイント以上もごまかす
生活扶助相当CPIの正しい下落率を模索
生活実態通りならテレビやパソコンの影響は小さい
「最良指数」の試算にもチャレンジ
脱線話C物価偽装のさまざまな広報活動
【13時間目】 各項目の影響度の徹底的研究
寄与度の膨らみ方も買い物かごスタイルで明解に説明
計算式ばかりで申し訳ありませんが、御容赦を…
パーシェ式での寄与度の計算式を考えてみましょう
ラスパレス式での寄与度の計算式を考えてみましょう
「100円ベース買い物かご計算表」で試行錯誤しましょう
物価指数の変化率の決定メカニズムは本来は極めて合理的
【14時間目】厚労省計算値の異常さは「奇怪」レベル
物価指数の変化率と生活費の変化率は大きく乖離することがある
寄与度と支出額割合を絡ませて考えてみましょう
「自分が物価偽装の被害者になった」と想像してみましょう
脱線話D行政の裁量の幅がどれだけ広くても…
あとがき |
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