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■内容説明
文学は死んでいない。文化的混乱のなかでも、日々生みだされる“文”のエネルギーは増大するばかりである。文学の未来は、その土壌に支えられているのだ。谷崎潤一郎、林芙美子、幸田文、高橋源一郎、筒井康隆、川上弘美などを論じた文芸評論集。
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■目次
序 純文章宣言
T 文という現場
一 「文」と「文学」の裂けめ
二 「作文」という領域―縁者たちの文章について
三 口語の幻
四 国体と文体―日本国憲法と文学
五 文学の未来
六 「活字まみれ」時代の文章
U 雑なるものの力
一 永久文体革命者―谷崎潤一郎
二 文章家としての内田百間(←門構えの中は「月」)
三 「雑記」の出自―林芙美子
四 純文章としての幸田文
五 散歩する文のジャンル―井伏鱒二
六 メモと「躯」―吉行淳之介
七 日記のなかの聖女―島尾敏雄
V 闘いのスタイル
一 にぎやかな「私」史―高橋源一郎
二 「前衛」の臨界点―筒井康隆
三 異種への懸想―川上弘美
四 痛点として書く―赤坂真理
五 秘められた共和国―小川洋子
六 海底に沈んだもの―柳 美里
七 闘う文/夢みる文―笙野頼子
あとがき |
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