|
|
|
|
■内容説明
ルポルタージュ文学の創始にして、イタリア・ルネサンス文学研究の第一人者・杉浦明平。地域から日本、世界と切り結んだ、強靱なる文学の全貌を解き明かす。
|
■目次
今なぜ杉浦明平か 別所興一
生涯とその時代 若杉美智子
1 誕生と幼年時代
誕生 幼年時代の渥美半島と杉浦家の暮らし 明ちゃんと呼ばれた小学生時代
2 豊橋中学校時代
軍都の名門中学校に進学する 明平、歌に逢う 第一高等学校を試し受験する
3 第一高等学校時代
つらい寮の生活 同級生・伊藤律 土屋文明に師事する
片恋 文芸部委員に選ばれる
4 東京帝国大学時代
文学部の講義に幻滅する 『帝国大学新聞』の編集委員に採用される
同人雑誌『未成年』を創刊する 失意の大学院生活
5 暗い夜の時代
興亜院の嘱託になる ルネサンス研究を本格化す 書評誌の編集長になる
結婚を申し込む 国産軽銀工業株式会社に就職する 敗戦
6 復活の時
歌の復活 第二の青春 戦後、初めて上京する
7 共産党時代
共産党に入党する 細胞生活の喜びと悲しみ
教育委員、そして町会議員に当選する ルポルタージュ作家・杉浦明平の誕生
共産党を離党する
8 文学への回帰
帰りなん、いざ書斎へ 父の死 中電闘争と挫折
9 晩年
深夜の吐血 再びミケランジェロへ 革命が実った日
*付録1 『アララギ』掲載歌から
作品を読む
第1章 ルポルタージュの展開 鳥羽耕史
1 ルポルタージュ前史から『ノリソダ騒動記』へ
2『基地六〇五号』
3『台風十三号始末記』と映画『台風騒動記』
4『細胞生活』と『町会議員一年生』
5 探訪ルポルタージュの方法とルポルタージュ論
6 政治運動からの離脱と「小説」の方法
7 “日本の縮図”から“世界の縮図”へ
*付録2 壁新聞原稿「漁民に訴う」
第2章 晩年の歴史小説、農村諷刺小説と随想 別所興一
はじめに
1 政治活動からの離脱と文学の転生
2 『小説渡辺崋山』の周辺
3 渥美半島の“農の情景”の変遷
4 地域ルネサンスの夢と現実
*付録3 講話 宗教と私
著作目録
年譜
あとがき |
|
|