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■内容説明
人のために尽そうと志し、その実現に励む人。自分に忠実に生きながらも、過ちを改めるにやぶさかでない人。身近な人々と支え合って生きる人。南吉の描く人間は、あたたかでおおらかで、そしてさみしい。故郷・知多の風土と人、時代の宿命から作品を読み解く。
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■目次
まえがきに代えて
第一章 「うた時計」
時々の音を奏でたオルゴール時計
第二章 「牛をつないだ椿の木」
海蔵さんが現代に遺したもの
第三章 「和太郎さんと牛」
牛も人も助け合って生きていた頃
第四章 「おじいさんのらんぷ」
ランプへの思い、それぞれに
第五章 「最後の胡弓弾き」
孤に徹して時の波に呑まれた男
第六章 昭和一〇年代半ば、国と体とに迫り来る波の中で |
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