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■内容説明
いつ、どのように誕生したのか? 古代から現代まで、「あて字」の歴史的変遷を辿ったはじめての通史。
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■目次
はじめに
[導入編]
1 ようこそあて字の世界へ
1 こんなに身近なあて字
2 あて字にもいろいろある
2 メディアのあて字を眺めてみれば
1 新聞のあて字
2 歌詞のあて字
3 マンガのあて字
4 小説のあて字
3 国語辞書ではあて字はどのように扱われているか
1 漢字表記に関わる用語
2 用語の問題点
3 あて字の分析
[歴史編]
1 異国のことばを書き写す(古代のあて字@)
1 中国におけるあて字
2 「魏志倭人伝」のあて字
3 仏教経典におけるあて字
2 日本語を漢字で書く(古代のあて字A)
1 通辞・書記官の必要性
2 日本での文字の広がり
3 『古事記』の序文の意味
4 『日本霊異記』の熟字表記
3 文字を使いこなす(古代のあて字B)
1 柿本人麻呂の表記をめぐって
2 文字のおもちゃ箱『万葉集』
3 上代人の生活を表すあて字
4 和語と漢語の結びつき(古代のあて字C)
1 地名の表記
2 熟字表記の定着と辞書
3 辞書で辿る語形変化
5 自立語を漢字で書く(古代のあて字D)
1 宣命体
2 さまざまな書記スタイルの確立
3 変体漢文(貴族の日記)
4 古文書のあて字の慣用化
6 あて字の認識(中世のあて字@)
1 あて字の概念の確立
2 『名語記』のあて字
3 語源辞書におけるあて字の意識
4 語源辞書から見た古代のあて字
7 真名で書く(中世のあて字A)
1 慈円の考え(『愚管抄』の書記スタイル)
2 『平家物語』諸本の書記スタイル
3 漢字仮名交じり文を漢文へ
4 『四部合戦状本平家物語』のあて字
5 『真名本曽我物語』のあて字
6 漢字片仮名平仮名交じり文
8 整版印刷と振り仮名(近世のあて字@)
1 写本の読み仮名と印刷の振り仮名
2 整版本による漢字使用
3 世話字という意識
9 漢語の口語化と漢字執着(近世のあて字A)
1 漢語の表記の揺れ
2 知識層による俗語の漢字表記化
10 西洋との出会いと白話小説(近世のあて字B)
1 キリスト教用語の漢字表記
2 西洋との出会い(ポルトガル人のもたらした物)
3 東南アジアとの出会い(オランダ人のもたらした物)
4 翻訳の必要性
5 白話小説受容に伴う白話語彙の使用
11 漢字平仮名交じり文への統一(近代のあて字)
1 書記スタイルの統合
2 夏目漱石のあて字
3 振り仮名の活用と廃止論
12 戦後の国語政策とあて字(現代のあて字)
1 あて字の廃止
2 代用表記(あて字)の創出
3 あて字の使用・振り仮名の使用
4 名前とあて字
【コラム】
@ 時計
A 不憫(不愍)
B 普段
C 本当
D 冗談
E 堪能
F 容赦
G 真逆
おわりに |
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