風媒社トップページ > 図書目録 >
 

 
キーワード検索

半角スペースで区切った
全ての語を含む
いずれかの語を含む
 
ジャンル検索
社会・ノンフィクション
環境・暮らし
女性からの発言
名古屋・東海を読む
教育・子育て
福祉・障害
歴史・民俗
哲学・思想・宗教
政治・経済
文学・文芸
芸術・写真・映画
エッセイ・評論
健康・食・趣味・ビジネス
アウトドアガイド
暮らしのガイド
小説
コミック
ブックレット
中国21
短歌ヴァーサス
アリーナ
遊民
追伸
東海学シンポジウム
品切れ・絶版図書
 
 
詩人茨木のり子の誕生
西尾の少女の物語

著者: 熊谷誠人

本体価格: \1,800(税別)
サイズ: 四六判上製312頁
ISBN: 4-8331-2133-0
発行年月: 2026年3月刊

数量


 

■内容説明

詩人として核となったものは何なのか―。茨木のり子の十篇の詩を読みながら、彼女が生きた時代のありさまと、少女であった彼女の姿を追う。本書は、昭和8年に茨木のり子が西尾尋常高等小学校に入り、成長し、敗戦を経て、詩人として出発するまでの物語である。
 

■目次

ジグソーパズルの空白のピースを探して 宮嵜治

序 章 詩人茨木のり子が誕生するまで
◯西尾の少女の物語 
本章の特長1 詩の背後にある原体験を読み解く
本書の特長2 詩人茨木のり子が誕生するまでの自己形成の物語
本書の特長3 人々を戦争に巻き込んだ昭和の時代を見つめる
〔凡例〕
 
第1章 詩「麦藁帽子に」
昭和8年(小学校1年生)
◯明るさの背後に忍び寄る影
1 昭和7年、のり子ロードを通う
2 昭和8年4月、小学校に入学
3 のり子の体に刻まれたリズム
4 明るさの中に際立つ暗さ
5 のり子の背後に忍び寄る暗い社会

第2章 詩「自分の感受性くらい」
昭和12年(小学校5年生)
◯宝塚少女歌劇と母への愛
1 詩「自分の感受性くらい」とのり子の戦争体験
2 昭和12年7月、日中戦争が勃発
3 母と見た名古屋公演の宝塚歌劇
4 昭和12年4月3日の日記
5 7月23日には東京宝塚劇場で
6 8月末に再び東京宝塚劇場へ
7 のり子の感受性を育んだものは何か
8 戦時下に抱いた「疑問」と詩「自分の感受性くらい」との関係
9 茨木のり子の表現者としての原点
10 母の死と詩人としての〈核〉

第3章 詩「癖」
昭和14年(小学校の卒業)
◯切なさの原体験と子ども時代の終焉
1 小学校卒業時の切ないドラマ
2 クラスの「やな子」とのアクシデント
3 谷川俊太郎の評
4 卒業を控えたのり子の物語@
5 菊ちゃんの物語
6 のり子の物語A
7 詩「癖」のドラマ性
8 卒業前の原体験が意味するもの
9 当時の西尾の町から

第4章 詩「お休みどころ」
昭和15年(高女2年生)
◯のり子の〈お休みどころ〉のひととき
1 西尾高等女学校の2年生、「十五歳の セーラー服の私」
2 詩「お休みどころ」が描き出すのどかな世界
3 〈お休みどころ〉の場所はどこか@
4 〈お休みどころ〉の場所はどこかA
5 図書室で森◯外の散文にため息をつくのり子
6 高女1年の「野良犬」と2年の「お風呂」に見る〈自分の感受性〉
7 そしてのり子は戦争の渦の中へ

第5章 詩「わたしが一番きれいだったとき」
昭和16年夏(高女3年生)
◯挙手の礼をする男を見送るのり子
1 「男の人はみんな挙手の礼をして行かれました」
2 「挙手の礼」をして発っていった男
3 男の先生の物語@◯昭和十五年度まで◯
4 皇紀二千六百年、変わりゆく西尾高女
5 男の先生の物語A◯昭和十六年度◯
6 挙手の礼を見送る少女の物語
7 昭和十六年、戦争が日常を変えていく
【コラムT】 152

第6章 詩「儀式」
昭和16年冬から17年春(高女3年生〜4年生)
◯「軍国少女になりおおせていた」
1「十六歳のわたくし」への自嘲
2 高女3年生の学校生活
3 裂帛の号令を発するのり子の物語
4 軍事教練によるのり子の心の変容
5 昭和17年秋から吉良町がふるさとに
6 詩「儀式」に込められたメッセージ

【コラムU】

第7章 詩「対話」
昭和20年5月(専門学校3年生)
◯ネープルの花と星との対話、のり子の再生
1 昭和18年4月、東京の薬学専門学校に進学
2 時代と自分に絶望して自殺を考えていたのり子
3 昭和20年4月15日、学生寮が全焼
4 ふるさとで体験したネープルと星との〈対話〉
5 詩「対話」を読む
6 死の意識からの再生


第8章 詩「根府川の海」
昭和20年夏(専門学校3年生)
◯再び「燃えさかる東京」へ、そして敗戦
1 1953年1月15日、詩「根府川の海」が生まれた日
2 昭和20年に根府川駅を通過した三つの記憶
3 第5連 昭和20年4月「ネープルの花の白かつたふるさとへ」
4 第4連 「動員令をポケツトに ゆられていつた」のは何月か
5 〈美しいもの〉が失われた暗黒の時代に
6 第3連 敗戦の翌日に東海道線を下る
7 「うしなわれたたつた一つの海賊箱」への哀惜

第9章 詩「汲む − Y・Yに − 」
昭和22年(卒業後の東京で)
◯山本安英との出会いがもたらしたもの
1 NHK名古屋放送局が制作した「わたしたちの茨木のり子」
2 戦後に表現者としての道を志したのり子
3 昭和20年秋、専門学校の4年生に進級
4 学生最後の一年間は新劇に夢中になる
5 昭和21年秋、「戯曲」の賞状と卒業証書を手にする
6 昭和22年、山本安英との出会い
7 詩「汲む」を読む
8 山本安英との出会いがもたらしたもの

第10章 詩「首吊」
昭和24年(結婚)
◯ふるさとからの巣立ち
1 吉良町の岡田幸子さんからの宿題
2 空白だったのり子の昭和23年
3 セレンディピティの賜物◯物語「電話」の発見◯
4 母を亡くした小学生の心を支えたもの
5 詩「首吊」を読む◯「ひとびとのやさしさ」の町◯

終 章 のり子の戦争体験とその時代性

茨木のり子略年譜
 
© 2003 Fubaisha, Inc. All rights reserved.