|
|
|
|
■内容説明
戦後思潮に対峙しながら論壇から消え去った大池文雄の論考・回顧・資料を集大成。ハンガリー事件前後の日本共産党内論争文書から『批評』を経て『論争』に至る思索を新編集した。ハンガリー事件60周年記念出版。
|
■目次
はしがき
第1部 党内闘争の時代
一 蟹はおのれの甲に似せて
二 志田同志の「党団結のさしあたっての問題」について
三 蟹はおのれの甲に似せて(一への弁明文)
四 六全協後の一つの反民主主義的傾向について
─中央委員会に対する批判及び提案─
五 社会党との統一行動によせて ─茨城県の選挙の経験から─
六 民青団に固執することは正しいか─例え方針転換が行われたにしても─
七 山口氏除名問題の再評価について
八 日本共産党が在日朝鮮国民と朝鮮人共産主義者に対しておかした誤りについて
九 党の脱皮と再建のためには勇気をもって真実を語ることが必要だ
一〇 党の新しい建設と前進のために
第2部 ハンガリー事件をめぐる論争
一 ハンガリー事件に関する『アカハタ』への投稿
二 国際主義の再検討のために ─ハンガリー問題と共産主義─
三 ソ同盟を支持するかどうかということは国際共産主義の基準となりうるか
四 「民族の自決」の原則は世界の民主主義的運動の一般原則に従属する
─平和と独立と社会主義のための世界の民主主義的運動の一般原則とは何か─
五 日本共産党の反省と再建のために
六 ハンガリー革命と共産主義U ─ソ同盟の東欧政策批判(その一)─
第3部 『批評』時代
二 プロレタリア独裁と国家の死滅 ─『人民日報』批判─
三 何をしてはいけないか
─人間疎外をもたらす一切の制度の死滅への展望─
四 しまった、しまった
五 奴隷の死
第4部 『論争』時代
一 戦後転向論 ─人間の価値基準の回復のために─
二 『論争』創刊号編集後記
三 幻影と感傷
四 『論争』第二号編集後記
五 イデオロギー的戯画 ─梅本克己氏にふれて─
六 反動としての反逆 ─トロツキズムについての感想─
七 自戒 ─自戒『論争』第八号後記にかえて─
第5部 回想と資料
一 ソヴェト映画『ベルリン陥落』について その思想性と芸術性
二 一九五一年の一二月 ─宮本百合子死後一年の頃をふりかえって
三 “あつもの”にこりて“なます”を吹くなかれ
四 失われた世代 ─壮大なるゼロへの韜晦─
五 懐かしい人
六 いいだもも氏の文章の“間違い”
七 『論争社とその時代』、主に前史についてのメモ
八 旧制水戸高・梅本克己・ハンガリー事件
─大池文雄氏に聞く(二〇一〇・六・一八)─ 今西 一
九 「論争社」の時代 幻の出版社、星の時間へ
大池文雄・高橋行雄・粕谷一希・小松史生子・開米 潤・小島 亮
あとがきに代えて 小島 亮 |
|
|