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■内容説明
18世紀の啓蒙の時代において進行した「心と精神の物象化」を克服すべく、「身体」「精神」「魂」という3つの視角から人間存在の諸条件を論じた哲学書。近代デンマークの国民的思想家・グルントヴィの若き日の思索をオリジナル・テキストから本邦初訳する。
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■目次
第一部 世界における人間
序 人間の考察に向けて
[見えざるものにかかわる人間]/[「どこへ」の省察]/[世界における人間像の解明へ]
第一章 時空における人間
[時間とは何か]/[空間とは何か]/[創造という条件]/[経験される人間の考察にたいする予備的注意]
第二章 人間の条件をめぐる彷徨
[哲学・学芸の条件としての信仰]/[ユーモアの効用]/[生ける人間の条件]
第三章 人間の身体的条件
[身体と世界との結びつき]/ [感覚活動の統一としての手]/[自然界の連関]/[動物から人間への移行]/[身体的諸感覚と理性の順序]/[動物と人間との相違]/[近代的自己意識の達成と限界]
第四章 人間の精神的条件
[精神の複合的なあり方]/[歌謡と詩情]/[精神理解のエレメントとしての歴史]
第五章 人間の自己自身にたいする関係
[人間的自立の仮象性]/[堕落をめぐって]/[意志と良心の働き]/[精神の働きとしての良心と信仰]/[多様な民属の径路の意味、偶然とそれを知る者]/[自然哲学者とその詩芸術]/[人類の一体性と差異、キリスト教のあり方をめぐって]/[意志と良心の意義]/[人間的生の受容性と精神の発達]
第六章 詩情、学問、歴史
[ヴィジョン、想像力、詩情]/[魂の自己感情としての良心]/[真理への愛と祖先への愛]/[神像としての人間とその認識の歩み]/[歴史とはなにか]/[生ける宗教]/[歴史の径路と展望]
第二部 人間の条件
序 章 人間の条件
[人間とは何か、自分自身とは何か]/[聖なる光のもとで]/[真理への愛]/[懐疑と軽蔑のなかにある真の学識]/[何を知の要求にできるか――単純明快を支えとして]
第一章 人間の条件をめぐって
[人間への問い]/[生の探求]/[世界の享楽と苦悩をめぐって]/[苦悩の意義と神の平和]/[再内奥からの呼びかけ、ことばへの彷徨]
第二章 感覚・感情と想像力
[考察の端緒としての感覚]/[想像力について]/[ことば遣いをめぐって]/[感情、想像、概念]/[自己感覚、理知、生表現としての感情]
第三章 生とは何か
[生の理解のために]/[真理への愛]/[矛盾律をめぐって]/「私たちは本来自立的か」/[時間と人間]/[神の宇宙論的証明]/[母による神聖な警告]
終 章 人間の条件一般について
[一八世紀思潮の未熟さ]
第三部 補録 人間の生によせて
一 神像として創造された人間
[神像としての人間]/[人間の完成可能性]/[堕罪を越えて]
二 まずは人間、しかしてキリスト者
三 人間の生 185
四 人間の生は不思議ですばらしい
訳注
旧版への訳者解題(謝辞:Tak)
参考文献
新版への訳者あとがき(謝辞:Tak)
索引 |
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