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■内容説明
ジャーナリストから転身、異国に生きる日本人の実態を描き続けた作家・安藤盛。その人生と作品をたどりながら、海外で流転の生活を余儀なくされた人々の嘆きと望郷の声を、戦前という時代背景の中でとらえた評伝。〈中部大学ブックシリーズActa12〉
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■目次
はじめに
一、謎の放浪作家と甥の執念
二、大分から台湾へ
三、忘れ去られた処女作『南支那と印度支那(みたままの記)』
四、ジャーナリストから作家の道へ
五、久米正雄の盗作「安南の暁鐘」事件
六、盗作事件の余波と『騒人』時代
七、読売新聞に連載された『海賊王の懐に入る』
八、長谷川時雨と『女人藝術』
九、からゆきさんを描いた『祖国を招く人々』
十、「祖国を招く人々」に出会った田澤震五
十一、「祖国を招く人々」の真実
十二、ベトナムのからゆきさん
十三、絵ハガキにされたベトナムのからゆきさん
十四、「南洋通」の安藤盛
十五、早すぎた死
おわりに
付 録:祖國祭(『日曜報知』第二百廿四号、昭和十年七月二十一日発行)
安藤盛年表 |
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