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■内容説明
デンマークの「国父」ともいわれる思想家・グルントヴィの教育思想の主著を初訳出。「民衆の学校」=「フォルケホイスコーレ」を提案し、教育による社会改革を目指したグルントヴィの理念を紹介。
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■目次
凡例
六 デンマーク語ホイスコーレ
(一)デンマークらしさと母語のための請願
(二)国立デンマーク語ホイスコーレの概念
[母語の錬成の場としてのホイスコーレ]/[未成年男子の学問とその悲惨な帰結の克服]
[デンマークの体制と学校運営]/[フォルケリ・ホイスコーレの課題と目標]
[民属・民衆を理解するとは]/[教育方法について]/[様々な困難にたいして]
[ホイスコーレ事業の広がりと意義]/[古北欧の闘士にように勇気をもって]
(三)ソーアの朝の夢
七 ソーア・ホイスコーレ設立のために ─クリスチャン八世への書簡
[お願いに先立って]/[どんな教員が必要か]/[ホイスコーレ管理運営上の留意点]
[ご決断のお願い]
八 デンマークへの祝賀
はじめに
[デンマーク語ホイスコーレをめぐる状況と基本前提]/[天空の城からの脱出]
(一)デンマーク人の愚かしさ
[対外従属を問い直す]/[他の大民属は何というだろうか]
[ドイツ的なものへの批判]/[デンマーク人の愚かしさ]
[デンマークの人生観とドイツ的性格]/[後継世代への希望]
[ホイスコーレ実現の見通し]/[デンマークの他者愛好ともてなし]
[普遍人間的なものと民属・民衆的なもの]
(二)デンマーク語ホイスコーレ
[民衆の国をめざして]/[生の源泉としてのデンマーク]/[母語の価値]
[文法や作文、書物の懸念の払拭]/[財産としての諺や故事]
[祖国の歴史を語ること]/[統計から、人間的経験から学ぶこと]
[国家体制について]/[絶対王政の成立事情]/[国王と民衆との和解]
[外来法とデンマーク法]/[行政と自治体の状況について]
[共通の最善のための闘いとデンマークの希望]
九 補禄 (小論説、草稿、異文断片)
(一)ロンドンの大学とソーアのアカデミー
[ソーアの夢想]/[ロンドンの大学とソーアの始動]
(二)ロンドンの大学とソーアのアカデミーについて
[ソーアとロンドン]/[学問的訓練の仕合せ]/[自由な大学]
[神学をめぐって]
(三)一八三一年のホイスコーレ構想断片
(1)A・アシュルン『世界のはじまり』(コペンハーゲン、一八三〇年)にかかわって
[学問における民衆と学者のアンバランス]/[学者と非学者のあいだで]
(2)『デンマークとホルシュテーン問題にたいする政治的考察』(コペンハーゲン、一八三
一年)にかかわって
[民属・民衆的学問と市民教育のためのホイスコーレ]
(四)市民の陶冶形成
[問題の所在]/[市民的高等教育の必要]/[なされるべき市民的陶冶形成とその施設]
[民衆的陶冶形成と学術探求]/[学術型と市民型の陶冶形成を架橋するデンマーク]
(五)デンマーク語学校
(六)デンマーク語啓蒙とソーアのデンマーク語ホイスコーレ
[土着的なものにくみする声への覚醒]/[小著『デンマークへの祝賀』にかかわって]
[対自的に語り、書くこと]/[デンマーク語ホイスコーレ獲得の意義]
[財産としてのデンマーク語]
(七)王国議会の審議から
(1)一八四八年の王国議会でのグルントヴィの質問
[ソーアのホイスコーレとは]/[民属・民衆のための施設]/[マズヴィ文化大臣の答弁]
[北欧精神とデンマークの心をもって]/[民衆の願望としてのフォルケリ・ホイスコーレ]
(2)一八五一年の王国議会フォルケティンでのグルントヴィの質問
[農民ホイスコーレを財政支出の対象に]
(八)デンマーク語ホイスコーレ、ラテン語派大臣、プレステーの議会議員
[一八四八年の憲法制定議会で]/[議会質問での得失]
[アムトスコーレか、ホイスコーレか]/[北欧精神の再生]/[生の希望とともに]
(九)「グルントヴィ・ホイスコーレと『デンマーク協会』
─ペーター・ラーセン・スクレッペンボーへの返信
[はじめに]/[「自らの理性を用いること」をめぐって]
[デンマーク語フォルケリ・ ホイスコーレのめざすもの]
[未成年男子学校の改革について]/[結び──「デンマーク協会」について]
(一〇)陽光は漆黒の土を照らす
─マリエリュスト・ホイスコーレの開校によせて
(一一)グルントヴィのデンマーク語ホイスコーレの案内
[マリエリュスト・ホイスコーレの新たな活動への期待]
[フォルケリ・ホイスコーレの基本原則]/[小山から見える喜びと自己発見]
(一二)異文断片集
(1)「ソーアのデンマーク語ホイスコーレの概念」異文
[ホイスコーレをはじめることの重要性]
(2)「ソーア・ホイスコーレ設立のために」異文
[公共的対話教育の試み]
(3)「デンマークへの祝賀」異文
[自由と秩序]/[母語と民衆歌謡]
(4)「市民の陶冶形成」異文
[新時代と最新の学校]
*参考資料
ソーア・アカデミーの将来組織について(一八四七年三月二七日の国王の政令)
原テクスト一覧および訳注
グルントヴィのホイスコーレ構想が拓いたもの──訳者解説
はじめに/一 知の改革としての「生の啓蒙」/二 知・政治的資源の再配置と主体形成
三「共通の最善」とその具体化/四「社会(サムフンズ)」の形成/おわりに─グルントヴィと私たち
訳者あとがき、謝辞(Tak)
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