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飛騨高山
地域の産業・社会・文化の歴史を読み解く

著者: 編著者: 林上

本体価格: \2,200(税別)
サイズ: A5判並製 390頁
ISBN: 4-8331-4134-5
発行年月: 2018年4月刊

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■内容説明

閉ざされた自然環境にありながら、古代から畿内と、近世には江戸と深いかかわりのあった飛騨高山。地理的隔絶性がユニークな文化を育み、独自の社会を発展させた。その不思議のヴェールを払い、飛騨高山地域の魅力を読み解く。
 

■目次

序文

第1章 飛騨高山の歴史的重層的空間構造
第1節 地域の歴史を重層的な空間構造として考える
第2節 古代飛騨地方の空間構造
第3節 群雄割拠の時代から飛騨統一の時代へ
第4節 城下町づくり、産業振興、街道整備
第5節 近世の行政、農村の集落配置、農業生産
第6節 近代飛騨の経済的停滞と戦後の観光化の芽生え
第7節 歴史的重層性に満ちた飛騨国という「生きたテーマパーク」
コラム1 飛騨高山の地名の由来

第2章 空間と場所から読み解く飛騨高山の景観
第1節 景観を切り口に飛騨高山を読み解く
第2節 景観認識の社会性と飛騨地方の多様な景観
第3節 空間と場所の関係から読み解く景観のリアリティ
第4節 地理的隔絶性と伝統文化の歴史的集積・保全のゆくえ
コラム2 生活を潤す旧城下町の用水路

第3章 彫刻・漆器・陶磁器など伝統産業の成り立ち
第1節 伝統的日用品の再評価と生産条件の維持
第2節 根付から始まった一位一刀彫の歩んだ道
第3節 漆工芸品としての飛騨春慶塗の歴史
第4節 時代背景が異なる小糸焼・山田焼・渋草焼などの歴史
第5節 伝統産業から生まれる飛騨高山の歴史性
コラム3  伝統産業の存続と消滅の分かれ道

第4章 飛騨高山の林業の歴史と木工家具産業
第1節 木材が身近な存在の飛騨高山の木工家具産業
第2節 戦国末期から幕末までの林業経営、木材川下げの歴史
第3節 ブナの曲げ木から始まった木工家具産業の発展過程
第4節 高度経済成長から平成不況までの市場変化への対応
第5節 林業,木工家具産業で生き抜いてきた歴史
コラム4 広域化する自治体の都市機能の本質


第5章 近世近代の酒造政策と飛騨高山の酒造業
第1節 江戸時代の酒造業の成立と発展
第2節 江戸時代の飛騨高山の酒造業と酒屋の変遷
第3節 明治時代の酒造政策
第4節 明治時代の飛騨高山の酒造業と酒屋の変遷
第5節 大正時代以降の飛騨高山の酒造業の展開
コラム5 地元産の食文化とのつきあい方


第6章 社会経済を主体的に担った有力商人
第1節 飛騨高山における城下町の形成と有力商人の誕生
第2節 旦那衆と呼ばれた高山三町の有力商人
第3節 旦那衆による大名貸しと農民貸し
第4節 旦那衆と地域振興事業
第5節 飛騨屋久兵衛による他国稼ぎとその尽力
第6節 近代化に挑戦した旦那衆
コラム6 都市や町を貫き結ぶ軸の方向

第7章 集落・建築・住まいから見た飛騨高山
第1節 城下町高山の形成と発展
第2節 高山本線の開通と市町村合併
第3節 城下町高山の町並み景観と住まい
第4節 時代とともに変化する城下町高山の町並み景観
第5節 城下町高山の町並み景観が形成された背景
第6節 城下町高山の町並み景観の保存と課題
コラム7 建物の建て方を左右する地域性

第8章 地域社会と祭礼・信仰・食文化の歴史
第1節 歴史観光都市の伝統を支える人々が暮らす社会空間
第2節 旧城下町の時代から続くまちづくりと防火の伝統
第3節 旧城下町地区の祭礼空間と東山寺院群の宗教空間
第4節 日用品の組み合わせで見せる飾り物の世界
第5節 飛騨高山の社会と文化をどうとらえるか
コラム8 定期市にみる時間と空間の交差

第9章 文化資本としての高山祭
第1節 高山祭の概観と山車・山鉾・屋台巡幸の由来
第2節 観光資源としての高山祭
第3節 江戸時代の町屋システムと高山祭 ―商業文化経済の構造―
第4節 文化資本としての高山祭
第5節 祭りの資金調達
第6節 祭りを構成する3つの資本と継承課題の解決
コラム9 場所・地域の表象とアイデンティティ

第10章 飛騨の鉱山師茂住宗貞と京・大津の豪商打它公軌
第1節 茂住宗貞はどこから来たか
第2節 茂住宗貞はいつ高山を離れたか
第3節 敦賀移住後の茂住宗貞と息打它公軌の米問屋をつなぐもの
第4節 打它宗貞の子打它公軌の資産が窺えるもの
第5節 打它宗貞の子孫と老中土屋政直の周辺 ―資金の逃避と幕府の追跡―
コラム10 盆地にそなわる地形的作用と効果

あとがき 

索引 

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