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■内容説明
湊の歴史的変遷をたどり、取り巻く地域の時代状況を知る。全国に分布する数千ともいえる湊は、時代や地域の有り様を映す鏡のような存在である。その地層の積み重ねを読み解くことで,湊を取り巻く時間・空間の一端を明らかにすることができる。
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■目次
序文
第1章 歴史と地理の視点から日本の湊を読み解くアプローチ
第1節 湊の空間的特性に関心をもつか,地域の歴史に関心をもつか
第2節 地形・海洋・気候などの自然条件や社会経済体制から読み解く
第2章 北海道地方沿岸の箱館湊・小樽港・苫小牧港の歴史と地理
第1節 蝦夷地の一湊から蝦夷地経営の拠点となり和親条約で開港した箱館(函館)
第2節 「北のウォール街」といわれた幕末の新興都市・小樽
第3節 「勇払港湾論」をもとに掘り込み式工事で実現した苫小牧港
第3章 東北地方沿岸の土崎湊・酒田湊・石巻湊の歴史と地理
第1節 蝦夷地・秋田城下・雄物川内陸部とつながっていた土崎湊
第2節 最上川河口部で西廻り航路の起点となった酒田湊
第3節 石巻を中心とする仙台藩の買米・廻米,北上川の改修と舟運
第4章 関東地方沿岸の那珂湊・銚子湊・神奈川湊の歴史と地理
第1節 奥州と江戸の中継地,水戸藩の蝦夷地進出拠点の那珂湊
第2節 銚子湊が果たした廻米の中継,干鰯と醤油の生産・流通
第3節 中世から近世にかけて発展・衰退・復興の道を歩んだ神奈川湊
第5章 北陸地方沿岸の新潟湊・新湊・敦賀湊の歴史と地理
第1節 近世に進められた新潟平野の開発を背景に発展した新潟湊
第2節 富山新港のルーツとなった新湊と伏木が歩んできた湊の歴史
第3節 北国と上方を琵琶湖を経由して結んだ敦賀湊が歩んだ道
第6章 東海地方沿岸の清水湊・吉田湊・桑名湊の歴史と地理
第1節 駿府の外港から大地震を経て茶の輸出を果たすまでの清水湊
第2節 豊川舟運,江戸廻船,伊勢参宮船の拠点であった吉田湊
第3節 木曽三川河口部・国境にあり中世・近世の歴史を刻んだ桑名湊
第7章 近畿地方沿岸の舞鶴湊・明石湊・有田湊の歴史と地理
第1節 田辺(舞鶴)・宮津の城下町,由良湊,丹後縮緬を支えた廻船業
第2節 摂津・播磨境の明石周辺における漁場をめぐる争いとタコ壺漁
第3節 紀文の蜜柑船,箕島商人の廻船,醤油醸造発祥,有田周辺の湊
第8章 中国地方沿岸の浜田湊・下津井湊・赤間関湊の歴史と地理
第1節 石見地方の拠点として鉄・紙・瓦などを廻船で運んだ浜田湊
第2節 干拓地先端の玉島湊,瀬戸内の寄港地・鰊蔵の立ち並ぶ下津井湊
第3節 関門海峡の中継機能,山陽道・脇往還の起終点を生かした赤間関湊
第9章 四国地方沿岸の撫養湊・浦戸湊・三津浜湊の歴史と地理
第1節 四国の玄関口・撫養湊が担った藍玉の移出と魚肥・米の移入
第2節 土佐日記の浦戸湊,土佐藩の参勤交代,天然の良港の弱点と克服
第3節 砂州と河口を生かした三津浜湊と高浜湊の関係,市場,塩づくり
第10章 九州地方沿岸の鶴崎湊・八代湊・鹿児島湊の歴史と地理
第1節 熊本・岡・臼杵・延岡の諸藩が海への出入口とした飛地・鶴崎湊
第2節 球磨川河口部の八代藩の湊と城の変遷,人吉藩の御仮屋湊
第3節 中世から近世にかけて城・湊が移動した鹿児島,密貿易基地・坊津
引用文献一覧
図表一覧
人名・事項索引
地名・施設名索引 |
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