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■内容説明
40歳を目前に、岩登りへのチャレンジを決心。多くの仲間たち、そして家族に支えられながら、憧れの岩壁を目指し悪戦苦闘。ついにその征服を果たした著者の20年にわたる山岳登攀をつづった快エッセイ。ロッククライミング入門書としても好適!
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■目次
序 石川富康
冬山縦走【前穂高〜奥穂高〜西穂高】
滝を越えて【冠山】
石碑は語る【剱岳西面】
お山は晴天【木曽御岳山】
五月の新雪輝く峰【前穂高】
第一登竜門突破【穂高屏風岩】
憧れの岩壁へ【甲斐駒ケ岳】
奥美濃スキー登山【能郷白山】
静かな朝の国【雪岳山・蔚山岩】
僕の岩登り事始め【御在所岳藤内壁】
南アルプス・アイスフォール【荒川の氷瀑】
岩と雪の殿堂【剱岳東面】
氷雪の岩壁【前穂高屏風岩〜奥穂高】
木曽駒の氷瀑【奇美世の滝】
黒部の断崖絶壁【丸山東壁】
城塞のごとく【錫杖岳】
遥かなるドリュ【ヨーロッパフランス】
黒部V字峡谷の大岩壁【奥鐘山西壁】
東伊豆シーサイドクリフ【城ヶ崎海岸】
東北の残雪を訪ねて【八甲田と岩木山】
ザイルのトップ【谷川岳】
凍てつく谷へ【甲斐駒・黄蓮谷】
薮山のボルダー【豊田・王滝渓谷】
フリークライミングの別天地【小川山】
冬の名物は氷と風【八ヶ岳】
再び城塞へ【錫杖岳】
鳳来讃歌【奥三河・明神山麓の超前傾壁】
山行記録
フリークライミングの記録 |
■書評・紹介記事
「中日新聞」2004年7月1日
山行の感動と達成感
目のくらむような断がい絶壁にへばりつき、ザイルだけを頼りに岩を登る男たちの後ろ姿と、雪のモンブランを背にほほ笑む著者小林三男さん(61)の写真から、このエッセーは始まる。
小林さんは三十九歳で山岳会に入った遅咲きの山男。高校教員の傍ら、土日を利用して御在所岳や穂高など、おもに地元の山で岩登りにチャレンジしてきた。そうした山行の折々にしたためた文章をまとめたのが本書である。
吹雪、雪崩、滑落…、一歩間違えば死につながるような息をのむ場面も随所にあるが、それを乗り越えた達成感はまことにすがすがしい。大自然に対する畏敬の念と感動の念にあふれる一冊である。小林さんは碧稜山岳会会員。今春、県立豊田南高校教頭を最後に定年退職し、現在は松本市在住。 |
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