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モスクワ広場でコーヒーを
中東欧論集2001〜2022

著者: 小島亮

本体価格: \4,300(税別)
サイズ: A5判上製 484頁
ISBN: 4-8331-5434-5
発行年月: 2022年11月刊

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■内容説明

「ヨーロッパの危険地帯」、とくにハンガリーをめぐる著者の論考・エッセイをここに集成。ベルリンの壁崩壊からウクライナ戦争に至る転換期を読み直す正統かつ独自な思索をたどる1冊。
 

■目次

口絵
世界を震撼させた日々によせて─前書きに替えて

T 歴史
転移する中欧
一九六八年、マリエンバードで─「東欧」からチェコ事件を再考する
ハンガリー事件から半世紀
歴史のなかのハンガリー「五六年革命」
中央ヨーロッパとモダニズムについての対論
   ─ハンガリーを中心として(聞き手 伊東信宏)
ハンガリー人は騎馬民族だったか─ハンガリーと馬文化(1)
創られた騎馬伝統─ハンガリーと馬文化(2)
トゥランの呪縛─ハンガリーと馬文化(3)
「魔の山」の世紀
中欧史における「ソ連の平和」─「新三〇年戦争」後の「人民共和国」をめぐって
「ソヴィエトの世紀」によせて─一九七〇年代から見直す─
「東欧を語る」連続講演─一九八九年から三〇年を経て
連続講演配布レジュメ

U 芸能・文学
『朗読者』に潜む欧州の闇
今に問うアウシュヴィッツ
「間欧」とは何か
トランシルヴァニア文学の旗手─ノーベル文学賞のヘルタ・ミュラー
ヘルツル没後一〇〇年─「政治的シオニズムの父」の生涯
ブダペストのスクリーン
『君の涙 ドナウに流れ』映画字幕を監修して
トランシルヴァニアのオラデアにて
塗りつぶされた顔─レンディタ・ゼチライの世界
蕩尽としてのハンガリー事件
夭折のエストラーダ─北朝鮮歌謡「リムジンガン」再考
エストラーダ─ソ連歌謡史に輝いた赤くない星
午前八時、モスクワ広場でコーヒーを

V アート
ユルギータ・ゲリカイテの瞑想世界
レンディタ・ゼチライ─拒まれた眼差しの向こう側
マリヤ・ディミトロヴァ讃歌─自然は人工蝶々の夢を生み出すか
マリンの時間─アウグスチヌスを引証軸にして
ケイト的なエピファニー
エレナにおける黄金─エレナ・イリーナ
ナターリア・スヴェレンの可能性
崔岫 の「天使」をめぐって
たとえばナタリア・ラクの場合─ポーランドのストリート・アーティスト
ギリシャ・カトリック・イコンの現在形
イルマ・ゲリンティア、もしくはジョージア的表象の現前
トランシルヴァニア、ヴィジュアル・アートの創成場
ヴィリニュス追憶─迷宮都市の天使によせて

W 書評・回想
アンドレイ・タルコフスキー『惑星ソラリス』
書評 バラージュ・エーヴァ『ハプスブルクとハンガリー』
  ─帝国解体のプロセスを読む
私の学生時代─先生のこころ学生知らず
冷戦下の歴史的事件を再検討─書評『一九五六年のハンガリー革命』
八九年変革に至る抵抗の原点─書評『一九五六年のハンガリー革命』
ブダペストを読んではならない─シコ・ブアルキ『ブダペスト』をめぐって
『中欧史エッセンツィア』
書評 西川正雄『社会主義インターナショナルの群像 一九一四─一九二三』
『ユルギータ・ゲリカイテ作品集』の解説を執筆して
韜晦のあり方─徳永康元を読み直すために
虚構に賭けた戦略の集積─アンジェイ・ワイダ『映画と祖国と人生と…』
In memoriam Suli-Zakar Istvan
書評 カマール・アブドゥッラ『魔術師の谷』
言語的ツラン主義を論じる─書評 田中克彦『ことばは国家を超える』
一九五六年のハンガリー事件─日本に与えた意味

出典一覧
ハンガリー語目次とメッセージ
著者メッセージ
 
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