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評伝雉本朗造
地域と知の形成

著者: 堀崎嘉明

本体価格: \3,000(税別)
サイズ: 四六判上製 414頁
ISBN: 4-8331-0534-9
発行年月: 2006年7月刊

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■内容説明

1917年に始まった鳴海小作争議への献身で知られる法学者・雉本朗造。時代と切り結んだ法学精神を体現した「学問と実践の統一者」は、いかなる土壌のもとに育まれたのか。彼の生涯を歴史的・総合的に紹介する。
 

■目次

まえがき

第一部―地域に刻んだ父祖たちの営み

一 『尾張名所図会』が描く世界から
  『尾張名所図会』を生んだ人びと
  東海道の情景
  あゆち潟の史的世界 24
二 あゆち潟を切り拓いた人び
 1 あゆち潟の地で
  土に生きた父の背中に学ぶ
  二つの島をつなぐ
 2 前浜で塩をつくる
  荒井から延びる塩の道
  盛時を迎えた塩づくり
  塩づくりの風景
  衰退する前浜塩
三 牛毛・荒井村で才覚を発揮した人びと
 1 多彩な人びとを輩出した永井家
  「永井家系譜」との出会い
  塩問屋を起業に
  系譜にみる永井家の歴史
 2 地域を視野に成長する雉本家の人びと
  甦った「永代覚」(雉本家)
  「永代覚」が伝える雉本家と地域の歴史
  扇川水運(その1)―新田開発前
  扇川水運(その2)―新田開発のなかで
  天明改革と扇川水運
  本格化した扇川水運
  扇川水運を足場に成長する在郷商人

第二部―雉本朗造の生涯 
一 苦境のなかでの誕生
  維新の動乱のなかで
  破産、苦境のなかで
二 秀逸な才能の片鱗を見せた小学校時代
  親族に語り継がれた朗造像
  鳴尾と熱田の学舎で
 
三 羽ばたく中等学校時代
  一一〇年後に甦った青年像
  「学友会雑誌」にみる雉本朗造像
四 法学の世界に進む
  第一高等学校時代
  東京帝國大学へ入学
  「南鳥島事件」についての演習報告
  「社会主義と法律」演習にみえる雉本

五 法学者の道で
  清新な大学に迎えられて
  留学で出会った師と法学理論
  民事訴訟法学の地平を拓く

六 大学の外と内で
  台湾旧慣調査会委員として
  大学人として―学問の自由を希求して
  大正デモクラシー期を生きる

七 鳴海小作争議を闘う
  小作争議に引き寄せたものは
  小作人の代表として
  日本法律研究所を参謀本部に
  反訴の理論とした訴権論
  準備書面―法廷への主張

八 突然の、謎の死を迎えて
  悲報に接した人びと
  遺影と墓の前で
  死因をめぐって
  和解で手にしたもの

九 戦後に甦った雉本民訴法学
  司法研修所資料となった論文
  挙証責任の分配の意味
  「挙証責任の分配」が提起したもの

第三部―顕彰と継承 博士の遺徳と争議を語り継ぐ
一 民訴法学の礎となった論文集
二 今も受け継がれる銅像祭
  許されなかった銅像建立
  除幕式を迎えて
  青山由太郎の思いと残したもの
  語り継がれた博士の恩と争議への思い
三 博士の墓前に花を手向け続けて
四 実父の論文集に発奮した俊平青年
  贈られた本から垣間見られる親子
  実父の存在と葛藤し、学問を志す
五 「みどりの唄―鳴海小作争議と雉本朗造博士」に甦る絆
  感動の舞台をつくった人びと
  それぞれの思いが一つとなって
  再演への夢を生む舞台
   
第四部―資料編
  雉本朗造の生涯(年譜)
  雉本朗造の学問(研究論文等一覧)
  雉本朗造の顕彰と研究の歩み
  「永代覚」(雉本家)

あとがき
 
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