風媒社トップページ > 図書目録 >
 

 
キーワード検索

半角スペースで区切った
全ての語を含む
いずれかの語を含む
 
ジャンル検索
社会・ノンフィクション
環境・暮らし
女性からの発言
名古屋・東海を読む
教育・子育て
福祉・障害
歴史・民俗
哲学・思想・宗教
政治・経済
文学・文芸
芸術・写真・映画
エッセイ・評論
健康・食・趣味・ビジネス
アウトドアガイド
暮らしのガイド
小説
コミック
ブックレット
中国21
短歌ヴァーサス
アリーナ
遊民
追伸
東海学シンポジウム
品切れ・絶版図書
 
 
『記・紀』から読み解く古代の天皇像

著者: 野原敏雄

本体価格: \2,000(税別)
サイズ: 四六判並製 260頁
ISBN: 4-8331-0585-9
発行年月: 2020年1月刊

数量


 

■内容説明

天皇と日本人、その歴史の古層には何が隠されているか―。『日本書紀』編纂1300年、史実と伝説のはざまの真相に迫る。
 

■目次

まえがき

第一話 神武天皇は人か神か ―あわせて八代欠史について─
この設問の意味/『記・紀』が神武東征を必要としたわけ/欠史八代はどんな時代だったか/崇神天皇の素性/タラシ(帯)族の興隆と衰退/熊襲とタラシ族の対立抗争の真実

第二話 応神天皇の素顔を覗く
ホムタとはどんな人物か/新羅王子・天之日矛の渡来とホムタ/ホムタ勢力の飛鳥入り/神功皇后は実在の人物か

第三話 応神・仁徳の河内開発と新たな社会
応神時代の後始末とその後の新事業/仁徳天皇は高徳の人か、稀代の恐妻家か/『万葉集』が描く磐之姫/衣通姫と眉輪王の二つの悲劇を生んだ社会/衣通姫の悲劇

第四話 雄略天皇が『万葉集』の冒頭歌人のわけ
対外政策の行き詰まり/新たな対中国政策/眉輪事件の最後決着/百済、高句麗の侵攻で危機/雄略の最後の憂い

第五話 継体天皇をめぐる蘇我・尾張の抗争
尾張氏による継体天皇擁立/蘇我の計画が実現していくプロセス/継体天皇の後継が決まる経緯/稲目の強固な蘇我血統づくり
第六話 蘇我に擁立された諸天皇とその周辺
「東夷圏」の新情勢/「宅部を殺せ」と馬子が命じた宅部とは誰か/蘇我・物部戦争とその後/「不遜国書」問題の処理をめぐって/聖徳太子と馬子

第七話 非蘇我系の天皇出現の奇蹟
高句麗使節の漂着と倭国の対応/非蘇我系天皇の系譜をめぐって/『万葉集』の第二歌は舒明天皇の国見の歌/達率日羅を招いた敏達天皇の慧眼

第八話 『記・紀』世界の頂点は天武天皇か
「東夷圏の大変動」と倭のかかわり/帝紀に歪みをもたらしかねない問題とは/何故神功皇后が必要だったか/神功皇后と仲哀天皇の系譜の語ること/草薙剣での辻褄合わせ/北への路はどうなったか
第九話 阿毎系天皇の形成とその特徴
誰が広く目を開き、外と交わって実情を認識したか/中大兄皇子の場合/大海人皇子の場合/女性天皇の果たした役割/律令政治への道

第十話 『記・紀』の外から『記・紀』を読む
持統天皇と八世紀の天皇諸像/古代天皇位の終末/中国史書(『宋史』)による歴代天皇の紹介について

おわりにあたって ─書き残したこと─
 
© 2003 Fubaisha, Inc. All rights reserved.