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「学びあいの授業」実践史
大正・昭和前期の遺産

著者: 豊田ひさき

本体価格: \2,200(税別)
サイズ: A5判上製 185頁
ISBN: 4-8331-0964-2
発行年月: 2020年7月刊

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■内容説明

清水甚吾の算術授業改革、峰地光重の郷土教育…。大正期と昭和前期の授業実践を収集・分析・整理。「学びあいの授業」「深い学び」の授業が、すでに大正・昭和前期の授業実践の中にみられる事実を明らかにする。
 

■目次

はじめに

プロローグ 授業の中を覗く
ザルツマンの授業/仮説的根拠/ザルツマンの教育観
ブルンスと民衆学校/東井義雄の教育フィロソフィ

第1章 子どもは学ぶ主体・問う主体
はじめに 前提情況
第1節 形式主義の克服と自己活動の重視
活動を通して発達する/発問への注目
第2節 子どもを学ぶ主体にする発問
智識を作る順程/答え=スパイス/発問と教授法の関係
問いあう風土
第3節 授業は教師と子どもの協働作業
質問する習慣/ヒュースの教授法/知的能動性の重視
第4節 語りかけ問いかける
習わせ上手/教科書に拘泥するな/教授と「管理」の関係
「問い方」を教える/自問への指導
第5節 一斉教授批判
一人ひとりの学びの保障/個人差に応じた教授/欠席児に同情せよ
トルストイの授業観/真に教えるとは/答えさせ上手
第6節 子どもの学習過程を尊重
真に学ばせるとは/教科書をどう見るか/実践主体としての教師

第2章 「子どもから」の授業実践
第1節 子どもが求めるところを与える授業
受け身的な子ども/「読方」の授業/相互学習
挑発と発奮/算術の「落ちこぼし」
第2節  独自学習と教師の指導性
個別指導の重視/「やる気」のタクト/強力な「自要求」
第3節 尋1の指導は遊びの善導
学校と家庭をつなぐ/「授業日記」/おわりに
第4節 学級で授業するということ
北澤種一の学級指導論/指導性の3類型/「学習集団」の原型

第3章 清水甚吾の算術授業改革
第1節 算術「黒表紙」教科書への批判
自発的に学習するための条件/自発教育の眼目
第2節 自ら進んで取り組む学び
算術自作問題/作問と国定教科書の関係/自発問題のメリット
劣等児への配慮/自発問題の発表会/児童数学
学習の社会化/教師も共に学ぶ

第4章 塩野直道と「尋常小学算術」
第1節 「尋常小学算術」とカリキュラム開発
学校現場からの批判/『尋常小学算術 教師用書』
第2節 高木佐加枝による実験的授業の検討
現場教師代表/蝶の図の授業展開/高木の発問例
第1次の指導例/『小学算術』の評価
第3節 清水甚吾の実践
第3学年の授業/導入は事実問題から/運動場での授業
小倉金之助の応援
第4節 国語読本「稲むらの火」
教材公募/まとめ

第5章 生活綴方教師の授業改革
第1節 東井義雄の算数
算数の綴方/教科書と比べて/「わけあい・磨きあい学習」の効果
余談:クレパスの値段
第2節 峰地光重の郷土教育
国定教科書への不満/パーカーストへの不満
第3節 高麗小学校での実践
「はらっぱ教室」の原型/綴方授業研究会
第4節 「土臭教育」の実践
上灘小の郷土教育/郷土研究の特設週間/社会的事実を観る
峰地への弾圧
 
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