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地球を殺すな! 環境破壊大国・日本

著者: 伊藤孝司 著

本体価格: \2,400(税別)
サイズ: A5判上製 204頁
ISBN: 4-8331-1063-6
発行年月: 2004年11月

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■内容説明

アジア、南米、ロシア、南太平洋を旅し、地球環境の破壊現場を撮影しつづけたフォトジャーナリストが放つ衝撃の報告。最悪のダム、原発輸出、森林伐採…。地球の未来を奪わんとする日本の大罪を衝いたルポ。
 

■目次

はじめに

■第1部 巨大ダム建設に使われる日本の資金
第1章 ODAで建設された最悪のダム ●インドネシア
 熱帯林と住民の暮らしを破壊
 融資中止の声を無視
 悲惨な生活に陥った移住者たち
 企業利益と「国益」のためのODA
 日本政府・企業の責任を問う八〇〇〇人の原告 

第2章 郵貯・年金で建設された巨大ダム ●フィリピン 
 国家的事業として建設された巨大ダム 
 流域住民の声を無視したダム建設 
 先住民族イバロイの村 
 ダムと闘ってきた先住民族 
 日本企業の利益のための融資 
 不要な電力と灌漑 
 増える「国際協力銀行」による民間企業への融資 

■第2部 放射能汚染をもたらす原発輸出とウラン採掘
第3章 原発輸出という第二の侵略 ●台湾 
 失われた美しい海岸と遺跡 
 「核拡散防止条約」違反 
 「負の遺産」に翻弄される陳水扁政権 
 日本が誘導しているアジアでの原発建設 

第4章 世界遺産を破壊するウラン鉱山 ●オーストラリア 
 「世界遺産」の中で操業するウラン鉱山 
 ウラン採掘と精錬で汚染される環境 
 世界各地での日本のためのウラン「開発」 
 拡大する環境汚染と健康被害 

■第3部 熱帯やシベリアの森林を消す日本
第5章 大量消費される熱帯林 ●インドネシア 
 緊迫の工場撮影 
 消える熱帯林と増大するコピー用紙需要 
 「インダ・キアット社」による住民被害 
 パプアニューギニアの「死の森」 
 止められない違法伐採 
 違法伐採に加担する日本 
 カギを握る大量消費国・日本 

第6章 伐りつくされるシベリア大森林 ●ロシア 
 熱帯材からロシア材へと乗り換える 
 先住民族の生活を脅かす大規模な森林伐採 
 輸出が違法伐採を加速 
 持続可能な森林伐採と森林認証制度 

■第4部 「先進国」が地球を殺す
第7章 地球温暖化で沈む国々 ●ツバル・マーシャル諸島 
 世界で最初に沈む国・ツバル 
 太平洋の島嶼国はすでに深刻な被害 
 取り組みを始めた国際社会 
 地球環境回復のための日本の責任と役割 

あとがき

■書評・紹介記事

「朝日新聞」(夕刊)2004年12月15日
 日本の援助や輸入によって引き起こされるアジア・太平洋の国々の環境破壊への告発の書だ。
 数百億円の円借款で建設されながら、電力需要が少なくわずかしか発電されないインドネシアの巨大ダム。台湾に原発を輸出する一方、世界各地で環境汚染の恐れのあるウラン鉱開発に参画する日本のエネルギー業界。インドネシアやシベリアで急拡大する違法伐採を支える日本の木材輸入……。
 開発によって土地や仕事を奪われた住民の困窮ぶりを伝え、日本政府と企業はこうした「犯罪行為」の加担者であると断罪する。
 著者は、フォトジャーナリストとしてアジアの太平洋戦争被害者を取材するなかで、これらの「新たな被害」に気づいた。一貫したアジアの側からの視点と、社会のあり方を根本から変えなければ未来はないとの指摘は重い。三重県在住。
 
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