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巨大なる空転 日本の精神科地域処遇はなぜ進まないのか
昭和40年代精神神経学会「混乱」の再検討

著者: 中澤正夫

本体価格: \2,315(税別)
サイズ: 四六判上製 207頁
ISBN: 4-8331-1122-5
発行年月: 2017年10月刊

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■内容説明

遅々として進まないわが国の精神医療改革。その原因は「政治の季節」に起きた「学会の混乱」にある。混乱はなぜ起き、どんな経過をたどり、今日に至るのか。その全容を明らかにし、新しい精神医療を切りひらく道筋を示す。
 

■目次

はじめに
序 章 「脱施設化」問題──日本の精神医療改革の遅れの象徴
第1章 第66回精神神経学会での学会乗っ取りと変質 
1─革命的≠ニいわれた金沢学会の実態 
   金沢学会混乱の序曲  金沢学会の背景─長崎学会・東大紛争  二つの報告にみる金沢学会
2─「総会議事録」にみる金沢学会の分析 
   「傍聴者発言」と民主主義  理事会不信任案採決の「怪」─不信任案は不成立だった!
   新理事選出の杜撰さと流会  開催費用の出どころ問題と「暫定理事会」の承認
   金沢学会の陰の仕掛け人、役割分担、調整役…  その後の「金沢学会」評価の試み
3─金沢学会以降の精神神経学会……混乱は続く 
   「徳島学会」から「臨時総会」へ  苦悩しつつ努力する暫定理事会
   暫定理事会の解消と新たなる紛争材料
4─ロボトミー臺実験問題─大阪総会から名古屋総会へ 
   定数切れ、総会決議できず  臺人体実験批判決議と傍聴者の場外乱闘
   精神病院問題報告(いわゆる悪徳病院告発)  学会存続の危機と総会中止(昭和51年)

第2章 源流・象徴としての東大精神科紛争の「責任」 
1─紛争小史
2─いわゆる「自主管理病棟」について 
3─東大精神科紛争と学会紛争との関係 
4─東大紛争はいつ終わったのか 
5─国会での論議・特に共産党からの厳しい批判 
6─いまも残る違和感 
7─もっと残念なこと 

第3章 地域精神医学会での破壊行動について
1─「生活臨床」と地域精神保健活動─群馬の取り組み 
2─地域精神医学会を撹乱したもの 
3─崩壊のプロセスと「再建委員会」の行方 

第4章 わが国の脱施設化の行方 
1─遅々として進まないわが国の精神医療改革 
2─瀕死状態に近づきつつある「現・精神医療体制」 
3─新しい精神医療を生みだす時が来ている 

 謝辞 

資料1 年表(1963─1994)紛争の時代 
資料2 それぞれの人のその後 
資料3 批判・論争になった主なテーマ 
    1 いわゆる「臺・人体実験問題」について 
    2 「生活療法」批判について 
    3 「精神病院」問題について 
    4 「生活臨床」「地域医療問題」について 
    5 紛争の全国化(群馬大精神科を例に) 
    6 「金沢学会」についての「精神神経学会」のその後の総括
 
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