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昭和遠近
短歌でたどる戦後の昭和

著者: 島田修三

本体価格: \1,500(税別)
サイズ: 四六判並製 225頁
ISBN: 4-8331-2115-6
発行年月: 2022年10月刊

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■内容説明

戦争の記憶、平和への思い…貧しさの苦しさ、繁栄への願い…歌人がたどる昭和のこころ。
 

■目次

昭和万葉集 自由な表現を受容
   *
ジャズのリズム 罪悪感抱えながらスウィング
戦争孤児 靴磨きで焼け跡を生き抜く
東京拘置所 戦犯処刑…癒えぬ痛み
十五年戦争 勝利祈願、心中では「無謀」
あやしき人 小学生相手の露天商
兵士たち 文学に描かれた戦場
学校給食 かつての敵国からの支援に屈折する思い
練 乳 イチゴにかけた甘い記憶
寄生虫 体調不良の原因に、まず疑う
結核 かつては死亡原因トップの難病
原爆 凄惨きわまりない被爆体験
火の見櫓 夕焼け空に映える昭和の町の風景
物売り 郷愁の「ばくだんあられ」
「三種の神器」 明るい未来はまだ遠く
テレビ放送 茶の間に見せた非日常
力道山 勇気をくれた空手チョップ
美空ひばり 偏見を乗り越えた歌の力
生  卵 貴重な滋養強壮剤
霜焼け 昔の冬は寒かった
ああ上野駅 戦後を支えた「金の卵」たち
内田百フ 貧乏生活をユーモラスに
かくれんぼ 「もういいかい」の心細さ
蓬 餅 おやつは自家製だった
東京タワー 戦後日本の誇り負って立つ
紙芝居 「ただ見」許さぬ小父さん
新聞少年 家計を支えるため働く若者たち
アメリカ映画 旧敵国の抗えない魅力
ジェームズ・ディーン 「上目使ひ」に青春の翳
由利徹の芸 東北訛りにこもる哀愁
デパート ぜいたくに、ささやかに
プロ野球観戦 球場は夢うつつの華やか体験
寺山修司の「霧」 先行き見えぬ戦後を象徴
昭和元禄 戦争を忘れ、戦争を知らない時代へ
スポーツカー 熱い憧れにまつわる悲劇
ステレオ 「戦後復興」の音が鳴る
安保闘争 「恋と革命」への幻想重ね
煙 草 男たちの「当然の嗜み
秋刀魚の味 家庭の小風景を丹念に描写
食肉文化 豚肉も牛肉もまだ贅沢品
円谷幸吉 栄光後の苦悩、悲しい遺書
伝書鳩 人のため健気に働いた
バキューム・カー 都市でもトイレは汲み取り式
J・F・ケネディ アメリカに希望の光をともす
歌声喫茶 ロシアへの純粋な憧憬
チェ・ゲバラ 初志貫き、革命に死んだカリスマ
文化大革命 称賛のはて、実態を知り胸痛む
イムジン河 懐かしき旋律、国境を超えて
家庭常備薬 荒療治で医者いらず
蠅捕リボン 網戸なしの「共存」生活
チューインガム 自由なアメリカを象徴
受験戦争 勝てば安泰、学歴社会の楽観的筋書き
巨人の星 過激なスポ根≠熏。は昔
川端康成 美を求め続けたノーベル賞作家
ベトナム戦争 反戦の中、孤独を見つめ
三島由紀夫 衝撃の自決に深い脱力感
キャッチコピー 新たな文学表現の出現を思わせる
神田川 江戸紫映える清流、再び
少女兵 悲願の裏で切ない犠牲
あしたのジョー 闘い抜いた後の敗北
ガチョーン 谷啓の含羞の笑い
マーク・スピッツ 水泳の英雄、母国は薄汚れ……
「恍惚の人」 社会の高齢化が進み注目
沖縄返還 戦場の島を思い、切なる訴え
非核三原則 国民に大事を知らしむべからず
連合赤軍 孤立の末、矛先が仲間へ
小野田寛郎 戦後三十年ひとり戦い続けた日本兵
毒入りコーラ 犯人像いまだ見えぬまま
光州事件 世界の不条理を痛感
カップヌードル 一人暮らしの頼れる味方
ワープロ ペンだこは、もううずかない
野坂昭如 「リアル政治」打倒に立った小説家
鉄の女 男女不平等社会・日本をゆるがす
不沈空母 ダイアナ・フィーバーと首相の失言
ランディ・バース 敬遠攻めで記録を阻止された「神様」
バブル経済 大量消費社会を屈託なく、楽しげに
「無能の人」 つげ義春の描いたバブル前夜の清貧
山田風太郎 バブル横目に臨終図巻
花粉症 戦後を支えた木材が仇に
大相撲人気 巨体で活躍するハワイ出身力士
ダイエット 飽食に浸る自分と闘う
企業戦士 「希望」を胸に二十四時間戦う
シンデレラ・エクスプレス 「国鉄」の終わりを実感
チェルノブイリ ウクライナで起きた原発事故の衝撃
ソ連解体 「貧富のない国」は夢と消えた
となりのトトロ 子供の心をつかんだかわいい妖怪
「老残」 戦争を生き延びた幸運
朱鷺 絶滅か復活か──、人間次第の運命
銭湯 異空間でゆ〜ったり
いかけ屋 江戸から続く鍋釜修理
縁側 雑談、もてなし、まったりと
割烹着 家事担う主婦の「しるし」
水 枕 熱冷ましに心地よく
半ドン 土曜の午後はパラダイス
手 紙 人柄のにじむ肉筆の通信文化
山崎方代 漂泊の詩人、心に染みる歌
古 書 高価でも買い集めた全集
暗がり 安らげる闇が懐かしい
   *
昭和の子 荒廃と復興の時を生きて

あとがき
 
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