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武谷三男の生物学思想
●「獲得形質の遺伝」と「自然とヒトに対する驕り」

著者: 伊藤康彦

本体価格: \3,000(税別)
サイズ: A5判上製 430頁
ISBN: 4-8331-4103-1
発行年月: 2013年3月刊

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■内容説明

「ルィセンコ学説」の誤りと現代遺伝学の発展が明らかになっても、終生それを支持しつづけた武谷三男――。高名な「論理の科学者」が示したこの奇妙な態度に潜む、戦後科学思想の隠された一側面とは。
 

■目次

序 章 何故武谷三男氏の生物学思想を取り上げるのか
第一節 武谷三男氏と生物学の関わり 
第二節 何故、武谷の生物学思想を取り上げるのか
第三節 獲得形質の遺伝とは何か

第二章 『哲学は如何にして有効さを取戻し得るか』
第一節 武谷三男、思想家として登場 
第二節 武谷三男のルィセンコ支持

第三章 日本における第二次世界大戦以前のルィセンコ学説の受容
第一節 戦前における八杉龍一のルィセンコ学説の紹介
第二節 最初の論文「現代露西亜の生物学とダーウィン主義」 
第三節 「ソ聯の自然科学会展望」 
第四節 ルィセンコを直接主題とした論文
第五節 最後の論文

第四章 戦前の唯物論研究会の生物学思想、特に獲得形質の遺伝
第一節 唯物論研究会の設立
第二節 創刊号に早くも遺伝子と進化論に関する話題が登場
第三節 石井友幸の登場
第四節 唯物論研究会のメンデル批判
第五節 唯物論研究会における「獲得形質の遺伝」論議
第六節 生物学研究における機械論批判 
第七節 唯物論研究会における生物学議論
第八節 ソヴェト遺伝学論争の日本への紹介
第九節 万国遺伝学会議の中止 
第一〇節 ヴァヴィロフの逮捕の誤報 

第五章 武谷三男─山田坂仁論争 
第一節 再び武谷三男のルィセンコ支持 
第二節 山田坂仁の武谷批判 
第三節 武谷の山田批判 
第四節 山田の武谷再批判 
第五節 事態の急変
第六節 日本共産党機関誌『前衛』に「ルイセンコ学説の勝利」という論文が登場
第七節 「ルイセンコ学説の勝利」の詳細
第八節 『前衛』論文の注目点とその批判 
第九節 もう一つの『前衛』論文 
第一〇節 武谷の追撃 
第一一節 論争の終焉 
第一二節 武谷─山田論争の残したもの
第一三節 その後の山田の活動 

第六章 遺伝学研究小史 
第一節 遺伝学前史 
第二節 遺伝子学説の確立 
第三節 遺伝子の実体の解明 
第四節 遺伝子がDNAであることの同定 
第五節 春化処理の農業への応用

第七章 武谷三男─駒井卓論争 
第一節 論争の再発見 武谷三男─中村禎里論争
第二節 駒井論文「現代進化学の概観」
第三節 武谷の駒井論文批判 
第四節 駒井卓の武谷批判 
第五節 論争の残したもの 

第八章 一九六〇年代以降の武谷の生物学思想
第一節 『自然科学概論』にみる武谷の生物学思想 
第二節 森下によるルィセンコ批判 
第三節 その後の武谷の生物思想展開 
第四節 星野の生物学理解 

第九章 ジャック・モノーと武谷三男 ─現代生物学と弁証法
第一節 ジャック・モノー
第二節 『現代生物学と弁証法』─モノー『偶然と必然』をめぐって─ 
第三節 進化の分子機構 
第四節 獲得形質の遺伝
第五節 面白い記述 
第六節 続面白い記述:武谷と木村資生の中立説 

第一〇章 八杉龍一のルィセンコ評価の変遷(1)=ルィセンコの紹介者、熱狂的支持者として登場= 
第一節 戦後直後の八杉によるルィセンコ紹介 
第二節 その他の一九四七年八杉論文 
第三節 八杉の高飛車な態度 
第四節 八杉のルィセンコ支持の絶頂期 
第五節 雑誌『自然』に掲載した三つの論考

第一一章 八杉龍一のルィセンコ評価の遍歴(2)=ルィセンコ評価の揺れと離陸への準備= 
第一節 八杉による進化論の通史 『近代進化思想史』(初版、一九五〇年) 
第二節 八杉のルィセンコ支持の動揺期 
第三節 一九五〇年代後半の八杉論文 
第四節 「生物進化論における仮説と実証」(一九五七年)
第五節 遺伝子説の放棄を迫る
第六節 ルィセンコからの離陸準備完了 

第一二章 八杉龍一のルィセンコ評価の変遷(3)=ルィセンコ学説からの批判なき離陸= 
第一節 『進化学序説』『進化論の歴史』と『近代進化思想史』(再刊) 
第二節 八杉のもう一つの姿
第三節 八杉がルィセンコ学説を放棄したのはいつか
第四節 『一生物学者の思索と遍歴』
第五節 その後の八杉によるルィセンコ評価 
第六節 八杉のルィセンコ理解の転回

第一三章 石井友幸のルィセンコ評価の変遷 
第一節 戦後初期における石井の遺伝学への発言=メンデル遺伝学への高い評価=
第二節 石井、ルィセンコ学説を知る
第三節 ルィセンコ遺伝学への傾倒
第四節 ルィセンコへの全面的支持
第五節 石井の最終的到達点

第一四章 宇佐美正一郎のルィセンコ評価の変遷
第一節 初期の発言
第二節 ヤロビの生化学的基礎 
第三節 ルィセンコ学説の生物学的基礎としての物質代謝(1)
第四節 ルィセンコ学説の生物学的基礎としての物質代謝(2)
第五節 その後の宇佐美の現代遺伝学理解
第六節 獲得形質の遺伝に関するある分子生物学的研究
第七節 宇佐美は最後まで獲得形質の遺伝にこだわった
第八節 宇佐美のルィセンコ評価の変遷 

第一五章 今西錦司と梯明秀 
第一節 『生物の世界』の中の今西進化論 
第二節 今西進化論の確立
第三節 『主体性の進化論』
第四節 自然学の提唱
第五節 梯明秀の「生物学に於けるダーウィン的課題」
第六節 原理としての「獲得形質遺伝」
第七節 獲得形質遺伝思想のもう一つの顔
第八節 レーニンの「物質の哲学的概念」から「全自然史的過程の思想」
第九節 今西進化論と梯明秀

第一六章 日本におけるルィセンコ論争の科学史的評価
第一節 科学史家の近藤洋逸のルィセンコ評価
第二節 一九六〇年代におけるルィセンコ論争に関する科学史的な評価
第三節 一九七〇年代におけるルィセンコ論争に関する科学史的な評価
第四節 一九八〇年以降におけるルィセンコ論争に関する科学史的な評価
第一七章 武谷三男の生物学思想とは何であったか
第一節 武谷の生物学思想への歩み
第二節 武谷三段階論とルィセンコ支持との乖離
第三節 武谷の機械論批判
第四節 表と裏の論理
第五節 武谷の生物学思想とは何か

終 章 科学主義と「自然とヒトへの驕り」
第一節 武谷のルィセンコ学説支持の根拠
第二節 生物改造への希求
第三節 小倉金之助の科学精神
第四節 武谷論文「自然科学者の立場から─革命期に於ける思惟の基準─」の意味するもの
第五節 「自然とヒトに対する驕り」としての獲得形質遺伝思想

さくいん

あとがき
 
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