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徳山ダム導水路はいらない!

著者: 近藤ゆり子

本体価格: \952(税別)
サイズ: 四六判変型並製 164頁
ISBN: 4-8331-1082-2
発行年月: 2009年7月刊

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■内容説明

(※税込価格は1,000円です)
徳山ダム(岐阜県揖斐川町)の水を総延長44qのトンネルを使って、木曽川と長良川に引くという890億円の巨大事業。無意味な投資はしないと、河村たかし名古屋市長は“撤退表明”。市民感覚では理解できないこの税金ムダ使いプロジェクトを徹底検証する。
 

■目次

はじめに――ツケを払うのは誰なのか
  税金の使い方が間違っている
  「ダムをつくったのは、便利さを求めた僕たち」
  無関心は最大の罪
 
プロローグ
1 名古屋市の「導水路撤退表明」の衝撃
  あわてふためく国土交通省
  無意味な投資はしない――河村たかし市長の信念
2 「導水路」は無駄をなくす事業なの?
  徳山ダムは「見世物」なのか
  無駄なダムにしないための無駄?

第1章 〈徳山ダム導水路〉ってなに?
――市民感覚ではとても理解できない巨大プロジェクト
1 あまりにも不合理な「木曽川水系連絡導水路計画」
  根拠のない事業目的
2 利水から治水へ――すりかえられた「目的」
  「知らないうちに、知らない額」の税金負担が……
  環境のためにダムをつくる?
3 改正河川法が泣いている!
  誰も理解できない事業が「承認」?
4 いまなお市民への説明はなし
  議員たちですら「わからない」!
  堂々と意見交換を

第2章 水は本当に足りないの?
――長良川河口堰の水もほとんど使っていないのに…
1 水の需要は減っている
  開発した工業用水は「余り水」に
  都市化は水道用水の需要を増やさない
  朝シャンやガーデニングで水の需要が増える?
  「施設実力調査」の怪
2 余っている水はタダではない
  税金の無駄使いは即刻やめて!――各県市の対応を検証する
   [名古屋市――水余りに困って、「節水」が禁句の上下水道局
   [愛知県――教育や福祉のためのお金が工業用水の赤字補填に]
   [岐阜県――誰も使わない徳山ダムの水]
   [三重県――国に文句一つ言えないの?]

第3章 河川環境の改善になるの?
――川は用水路ではありません
1 国交省は生態系についての知識があるの?
  ダムの底水が流される
  長良川・木曽川は日本有数の豊かな川
  「異常渇水時の緊急水」だから問題
  冷たい水は生き物にやさしくない
  川底が変化する
  混ぜるな危険!
2 科学的根拠のない「正常流量」
  川は「用水路」ではない
  「正常流量」の歴史的背景
  根拠なき長良川の正常流量
  ヤマトシジミはダシに使われている?――木曽川の正常流量
3 環境改善どころか環境破壊に
  平六渇水でも環境被害はなかった

第4章 渇水対策のため?
――ありそうもない危機ばかり持ち出さないでください
1 「取水制限」は怖くない
  「平六渇水」で水が涸れたわけではない
  一夜にして解除された「十九時間断水」
  都市のエゴイズムではなく
2 水を公平に分かち合うために
  新しいルールづくりを今すぐに!
  とても冷静な市民たち
  木曽川水系だけトクをしていいの?
  不便さに耐えるという選択もある

第5章 こんなにある徳山ダム・長良川河口堰の負の遺産
――もうこれ以上だまされないために
1 「有効利用」という呪い
  徳山ダムができちゃったから「やる」?
  失敗を認めることから再出発を!
2 経済的メリットって本当?
  上流分割案の本音
  常時放流なしでも残る「下流施設」
  徳山ダム水利権半分返上から始まった
  渇水対策に化けてしまった 
3 やっぱりいらなかった長良川河口堰
  中部地整の隠しごと
  無理を重ねた長良川河口堰建設強行
  愛知県と名古屋市は「救いの神」だった?
  過去の亡霊――国交省の二枚舌

第6章 事業撤退という選択はできるの?
――これができるんです!
1 利水者単独の意思で撤退できる
  水資源機構法施行令「撤退ルール」
  撤退意志を示す公文書だけで「撤退」できる
  知事たちの反旗
2 ダムの時代は終わった
  三県一市 「せ〜の!」でやめよう

エピローグ――持続可能な世界をつくる一歩を踏み出そう
 
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