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■内容説明
クラシック音楽ブームの陰で市民とオーケストラの関係は、今どうなっているのか。地域のオケ=名古屋フィルハーモニーに長年関わってきた著者が、クラシック音楽のより深い親しみ方、新たな時代の聴衆とオケとの関係を探る。
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■目次
街にとってオーケストラとは何か
T
東欧の民主化と音楽家たち
「わが祖国」をめぐる本物はすごい考9
U
戦争の世紀に生きた二人の作曲家
リヒャルト・シュトラウスとドミトリー・ショスタコーヴィチ
リヒャルト・シュトラウスをめぐって
リヒャルト・シュトラウスの描いた「愛」について
―『影のない女』バイエルン州立歌劇場の
名古屋における新演出プレミエ公演の伝えたこと―
「私のアルプス交響曲を〈反キリスト〉と呼びたい」
―ニーチェとリヒャルト・シュトラウス―
リヒャルト・シュトラウス再考
ショスタコーヴィチをめぐって
ショスタコーヴイチ:その『証言』と晩年の音楽
ソヴィエトが見た夢 〜宇宙で最初に歌われた歌
ショスタコーヴィチ解釈の現在
ロシア的ということ
V
二十世紀を駆け抜けた音楽家、ゲオルグ・ショルティのみごとな「さよなら」
オーケストラレパートリーに現れた流行現象
―日本におけるマーラーブームとブルックナーブームについて考える
日本人のマーラー受容の内奥
バブル経済時代のアンチ・ヒーローとしてのブルックナーと朝比奈隆
「レコード芸術」の時代のオーケストラ
W
名古屋フィルハーモニー変容
幻の名古屋=ウィーン・フィルハーモニー
名古屋フィルハーモニーと二人の音楽監督
X 拾遺
音楽と風土 渡辺暁雄氏の思い出とともに
「終末」は二度必要か
―モーツァルトの交響曲におけるリピートの処理をめぐって
演奏に「かくあるべし」はあるのか
ひとつのパンとしての音楽
―「歌舞音曲自粛」の時代のオーケストラ 阪神大震災の記憶として
参考引用文献
あとがき
初出一覧 |
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