短歌ヴァーサス 風媒社
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2004.8.2〜2006.6.30の期間(一時期、休載期間あり)、執筆されたバックナンバーをご紹介します

 
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斉藤倫

 
コビト(ニッターマンさんのブログ日記から)

 徹夜つづきも一週間つづくとまたふつうになって、深夜の12時前に仕事が終わると、すげー、今日は早いぜー、なんていって、せっかくだから、なんて飲みたくもないのに一杯飲みにいって、結局朝、みたいに最悪の結末を迎えたり。
 今朝なんて、むりくり起きて、幽体離脱の離脱されたほうというか、残留思念と短期記憶だけで動いてて、つまりぼーっとしてて、鏡の前に立って、でも自分となるべく目を合わせないようにしながら、洗顔石けんのチューブをぱちんと開けて、左の手のひらにぎゅーっとしぼって、右手でチューブ閉めて、手首でレバーして水を出して、さあ洗おうと左手を見たら、あれー!もう出した石けんがどっかいっちゃってないわけですよ。うそ! うそ!なんで!マジで!とか、まるでマジックの番組に出たカトリくんみたいなリアクションでひととおり騒ぎ立てて、結局、ない、みたいな。まあ会社いかなきゃいけないしで、とりあえず「石けん好きの白いコビト」がもっていったってことにしました。
 といういい方を最初に流行らしたのはあまがみちゃんで、ぼくが会社でコンビ二おにぎり食べたときに、北海いくらが床に転がり落ちて、あー、チャームポイントなのに、ちくしょーとかいって、あれー? どんだけ探しても見つからなくて、どんだけ転がるんだ、ほんとにこれいくらかよ、ぐらいな疑惑まで一時は行ったよって掲示板に書いたら、あまがみちゃんが「北海の小さなおじさんが持ち去ったんだよ!」といって、それ以来自分の中でキラーフレーズだ。
 月曜に大問題が起こって、二転三転して、金曜日になって、これってたった一週間の出来事だったの、一ヶ月くらいたったみてー、なんていって、じゃあ一ヶ月が一年に感じられるはずなのに、えっ、もう一ヶ月経っちゃったの、ウソみてー、というふうに一瞬の短かさに感じられる。どうなってるのか説明できない。これもまあ、時間をもってくコビトがいるんだ。名前はチックとタック。こいつらを殺したら永遠が手に入るってわけだぜ(ニヒルに笑)。
 

 
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