短歌ヴァーサス 風媒社
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★短歌ヴァーサスは、11号で休刊になりました★
2004.8.2〜2006.6.30の期間(一時期、休載期間あり)、執筆されたバックナンバーをご紹介します

 
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斉藤倫

 
「夢袋。」(なくいさんのサイトより)

◯2002年03月15日(金)   一枚のふすま。

旅館のような風格ある建物の20畳くらいの和室にいる。
ふすまを隔ててたくさんの和室。
広い部屋だけにたくさんふすまがあり
そのふすまのなかに動かないふすまが一枚。
おかみに聞くと
「それは きちきちばった の 魂がうごかすんです」
と生真面目に答える。


◯2002年03月21日(木) 古い本棚。

古い本棚がある。
ガラスがはめこまれた扉があり
内側にはカーテンのようなものがついている。
その古い本棚からとりだした一冊の本をひらくと

「箱は、開けられるまでは永遠が入っているが、
 開けられてしまえば、ただの箱である」

と書いてあった。


◯2003年04月30日(水) マヤ文明に、

「マヤ文明に電話をかけるときはね
 番号の頭に02356をつけてください」


◯2003年12月11日(木) 断片-1

ひつじが、円錐形のヘッドホンをして逃げてゆく。


◯2004年11月18日(木)   絵を描くときには、

白いちいさな正方形の部屋にて

「絵を描くときには、
 こころの左の方にあるものだけを
 描くようにしなさい」

と天の声が聞こえた。


◯2005年10月05日(水)   団体行動の夢いくつか。

ワゴンに乗ってこれから通う学校のようなところを見学。
最初の看板は細かく道筋が書いてあったのだが
だんだん看板の表示がおろそかになってきて
最後の一枚は「アンサー」とだけ書いてあった。
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